映画【生き残るための3つの取引】感想(ネタバレ)

bad-deal
スポンサーリンク

●こんなお話

 悪い刑事とか検察のだましあいの話。

●感想

 警察大学出身でないと出世できず、後輩に先を越されていき馬鹿にされる腕のいい刑事。最初に、頑張ってるのに不満がたまっていく様子を見せていくのでこの刑事さんに感情移入して観ることができます。そして、大統領も注目している事件の警察の不祥事を隠すために。主人公は、犯人をでっち上げるように上司から命令されます。
 ここで、刑事は証拠を捏造して容疑者を作り上げていく悪いことをしますが。序盤の不満のシーンが効いているので、悪さをしていっても仕方ないと思えるから不思議です。

 そして刑事は、でっち上げに協力してもらうために建設会社社長に犯人でっちあげを依頼します。
 でっち上げの犯人が捕まったことにより、無理やり事件解決となっていきますが。そうは行きません。
 刑事がかつて捕まえたキム会長という人物は、検察官と癒着していて。会長は検察官に刑事が目障りだと何とかするように依頼します。

 そして、犯人を捏造した刑事、会長と癒着した検事、捏造に協力した社長。と3つの関係性が浮かび上がるのがとても上手にお互いの強味と弱みを握ることなる関係をスピード感いっぱいのシーンの連続で見せてくれて凄いです。無駄なシーンがほとんどなく、次から次に展開していきます。
 面白いのは、お互いがジャンケンのような関係で。検事は、刑事が無理やり事件を解決するために犯人をでっち上げたことを知っていてますが。刑事は、検事が会長との関係を知っている。社長は、刑事が捏造したことに協力したのを強味にもてますが。捏造された犯人は社長を知っている。社長も捏造の犯人という弱みを持っている。

 そしてお互いがお互いを蹴落としていこうとする様子が、とてもよくできていて。泥沼にはまっていく刑事の決着なんて悲しすぎました。
 弱味を何とか消し去った人物が、他の人物に強硬手段で殺されていくという展開凄いです。そして殺した人物は更に首が絞まっていくという因果応報。

 ただ、もう少し頑張れ鑑識。最後の最後になって、頑張っちゃったよ。と突っ込んでしまいました。

 120分息つく暇なく展開していくとても面白い映画でした。

☆☆☆☆

鑑賞日:2011/10/14 DVD

監督リュ・スンワン 
脚本パク・フンジョン 
出演ファン・ジョンミン 
リュ・スンボム 
ユ・ヘジン 
チョン・ホジン 
マ・ドンソク 
チョン・マンシク 
タイトルとURLをコピーしました