映画【ババドック 暗闇の魔物】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 旦那さんを事故で無くしてしまったシングルマザーが子育てに仕事に大わらわになっていたら、謎の怖い絵本が家の中にあってそれを読んだことによりしだいに恐怖体験が襲い始める話。

●感想

 怖い対象をバッチリと映さずに話している人の後ろにただずんでいるたりするお化け描写が好感のもてる恐怖表現でした。そして何よりだんだんとおかしくなっていく主人公のお母さんが怖いのなんのでハラハラドキドキできてよかったです。

 主人公が本当は作家をやりたかったけど息子を1人で育てるために夢をあきらめて老人ホームで働いていて、妹さんとかご近所さんとかあんまり協力を得られずにしだいに孤立していく前半とかも孤立感あってよかったです。そりゃおかしくなっていくよ、という周りの無機質な対応。息子さんの子どももお芝居がよくて、多動性障害なのかな? という常にキーキーと騒いでイライラさせてくれて素晴らしかったです。この子役が序盤から持っているボウガンとか爆竹とか一瞬出てくる地下室の罠とかが後半になってちゃんと出てくるのとかも気持ちいい描写でした。

 ババドックってなんだ? 状態で進んでだんだんと怖いことが主人公たちに襲いかかってきて、ぐんぐんとアクセルが上がっていって怖かったです。そしてこの映画のオチもあまり見たことないようなもので新鮮でした。まさかあんな地下室になるとは思ってもいなかったです。

 惜しむべきは、主人公親子に焦点を当ててしまうためにしょうがないですが主人公に好意を持っている同僚とか主人公を見下している妹さんとか学校の先生とか福祉課的な役人さんとか脇役があんまり関係なくなっちゃうのが残念でした。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2016/02/16 DVD

監督ジェニファー・ケント 
脚本ジェニファー・ケント
出演エシー・デイヴィス 
ダニエル・ヘンシュオール 
ノア・ワイズマン 
ティファニー・リンドール=ナイト 
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