映画【たまえのスーパーはらわた】感想(ネタバレ)

Tamae no su pa harawata
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●こんなお話

 埼玉県浦和市のPR動画を撮影することになった女子高生の話。

●感想

 45分の中編の短さの中で、主人公が傷ついて再生して成長するというのをしっかりと見せてくれる作品でした。主人公がホラー映画、スプラッター映画ずきでその熱意のみで動いているのも映画オタク的な面白さも感じることのできるキャラクターでした。

 ただ話としてはやはり淡泊であっという間に終わっていってしまう印象で、これといって心を動かされることがなくて残念でした。主人公は映画を撮りたくて、埼玉から提案されたPR動画を「どんな内容でもいい」といわれて自分の撮りたいようにするけれど、それが周りに迷惑をかけてしまい、しまいには友達にも映画作りを拒否されて落ち込むという。そのPR動画自体も足並みがそろわなくて、それぞれが自分のPRしたい仕事を売り込もうとする。

 この時の障害の突破の仕方が、助監督のおじさんの励ましのみで簡単に友達とも仲直りして、仕事もみんながみんな上手いこと回り始めるというもので。これといってカタルシスが得られにくく、ただ簡単に葛藤が解決していくのみでどこを面白く感じ取ればいいのかちょっと難しい映画でした。

 低予算の映画だとは思いますが、映像として安っぽさは感じずに見ることができるのだけでも感心してしまう映画でした。

☆☆

鑑賞日: 2020/03/01 WOWOW

監督上田慎一郎 
脚本上田慎一郎 
出演白石優愛 
工藤綾乃 
西沢仁太 
ほりかわひろき 
斉藤慎二
太田博久
池田一真
おたけ
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