映画【必殺4 恨みはらします】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 悪いお奉行様と仕事人の話。

●感想

 お奉行が殺されて新しいお奉行がやってくる。真田広之さん演じる美青年の新お奉行。それと藤田まことさん演じる主人公の中村主水のなじみの町民たちが住む長屋に暴走族みたいな旗本たちがやってきて、1人が殺されてしまう。
 その娘さんが仕事人に復讐を願い出て、中村主水と千葉真一さん演じる別の仕事人で競争して暗殺していく。

 まず冒頭の乱心した石橋蓮司さん演じる侍の表情が凄いことになっていて笑えます。話は主水が新お奉行の素性を探っていくのと千葉真一さんとその子どもたちを見守る流れ。 
 最初に仕事人として主人公と千葉真一さんが競争してやっていくとなりますが、最初の1人はすぐに暗殺に成功するけど。2人目3人目は結構空きます。暗殺がいったん止まって、新お奉行の過去を探る主水という流れになりますが、全く別の流れなのでチト退屈に感じてしまいました。その後更に千葉真一さんが娘に対して厳しくあたるのは何故か? という回想があったりして。それと真田広之さんの悪巧み。

 130分ありますが、チト流れが細切れで長く感じてしまいました。とはいえ、何と言っても千葉真一さんと蟹江敬三さんの一騎打ちの激しさったらないです。1つの宿場町を破壊しつくしてるんじゃないかってくらい暴れまわってます。
 そして真田広之さんの薙刀を振り回す殺陣。主水を追い詰めていきますが、その最後は背中からピストルで射殺って。卑怯以外の何物でもない主人公たち。「そんなのアリかよー」という断末魔でやられる悪役が可哀想でした。

 必殺シリーズの映画というより影の軍団的な映画でシリーズとは別物な感じですが、貧乏な娘さんが身体を売って仕事人にお金を作る貧困の厳しさやるせなさ。千葉真一さん一家の仕事人としての生き方。そしていつもの仕事人たちの仕事に対する気持ちをまんべんなく描いていて楽しい映画でした。

☆☆☆☆

鑑賞日:2013/04/09 Hulu

 

監督深作欣二 
脚本野上龍雄 
深作欣二 
中原朗 
出演藤田まこと 
村上弘明 
かとうかずこ 
ひかる一平 
菅井きん 
白木万理 
山内としお 
西田健 
三田村邦彦 
倍賞美津子 
堤大二郎 
相楽ハル子 
蟹江敬三 
本田博太郎 
草野大悟 
石橋蓮司 
斉藤絵里 
室田日出男 
真田広之 
成田三樹夫 
笹野高史 
古館ゆき 
小林ひとみ 
藤木孝 
岸田今日子 
千葉真一 
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