●こんなお話
スターウォーズエピソード4のストーリーにスターウォーズエピソード5の人間関係を描いたかのような話。
詳しいあらすじ解説はMIHOシネマさんの映画ブログから
●感想
CGアニメのような映像だった新3部作ではなく旧3部作のようなレトロな特撮と最新のCG技術があわさったかのような画作りと旧シリーズのようなストーリーでまさにスターウォーズを見ている気持にしてくれて面白かったです。特に個人的によかったのはマーク・ハミルさん、キャリー・フィッシャーさんが旧作からそのまんま年齢を重ねたかのような存在感で画面に彼らが出てくると惹きつけられました。いかに旧シリーズが古典になっているのかがわかって、旧作を知らない人が見ても楽しめて、それはエピソード4がいかによくできているのかがわかる映画でした。
話自体はロボットに隠された地図を巡って、良いもんと悪いもんが戦うというエピソード4のリブートかな? 人間関係はエピソード5かな? ってくらい似たような構成だけど、それをあえて行う選択をした作り手さんたちが旧作を愛してるのは伝わってきました。そのため冒険活劇として十分面白く楽しめましたが、新鮮さはあまりなく、そして何より問題なのはカタキ役の魅力に欠けるのが痛かったです。
カイロ・レンというのがカタキ役で登場しますが、ダース・ベイダーのようなマスクをしててどんな正体なのかと見てると、特に生命維持装置とかでもなく普通に外しちゃうという。普通に自分でカッコいいと思って着ているのかしら、あれ。しかも正直役者さんもあんまり華を感じられず…。物事が上手いこと行かないとライトセーバーでその辺のものを壊すという。絶対上司にしたくないタイプの男でした。レーザーをフォースで止めるというのは見たことなくてかっこよかったですが、その後、簡単に撃たれちゃってるけど…。しかも結構重傷っつう。強いんだか弱いんだか全くつかめなかったです。むしろ弱く思えました。ライトセーバーもそんなに強くなさそうだしという。それにこのファーストオーダーという悪の組織もなかなかのズッコケ団で全く怖くなかったです。オマヌケにしか見えないので追いかけてくるハラハラドキドキも少なく。
最初に出てくるポーというレジスタンスのパイロットも何だかよくわからない配置でした。
それにしてもこの内容で130分は長くて、ライトセーバー戦も迫力に欠けて、ドッグファイトも特に迫力がなくドカンドカンと戦ううちに眠くなっていくものでした。
そしてジェダイって何で子育て弟子育てをことごとく失敗しているのか。弟子が上手くいかないから失踪するなよ、ルーク。ルークのせいでみんなめちゃくちゃだよ。結局、ルークを育てたオーウェンおじさんが1番偉いと思える映画で繰り返しの歴史がスターウォーズなんだと勉強になりました。
☆☆☆☆
鑑賞日: 2015/12/23 TOHOシネマズ川崎 2016/05/23 TSUTAYA TV
監督 | J.J.エイブラムス |
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共同脚本 | J.J.エイブラムス |
ローレンス・カスダン | |
オリジナル原案 | ジョージ・ルーカス |
出演 | デイジー・リドリー |
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ジョン・ボイエガ | |
オスカー・アイザック | |
ドーナル・グリーソン | |
アンディ・サーキス | |
ルピタ・ニョンゴ | |
マックス・フォン・シドー | |
マーク・ハミル | |
ハリソン・フォード | |
キャリー・フィッシャー | |
アンソニー・ダニエルズ | |
ケニー・ベイカー | |
ピーター・メイヒュー | |
アダム・ドライバー |
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