●こんなお話
世界を征服しようとする悪役たちを阻止するために頑張るアクアマンたちの話。
●感想
赤ちゃんの育児に奮闘中の主人公は、同時にアトランティスの王としての仕事もこなしています。ただ、その王としての務めというのが意外と地味で退屈らしく、華々しい活躍とは裏腹に地道な日常も描かれたり。
一方その頃、南極ではブラックマンタと科学者の博士が、古代アトランティスの遺物を探しに動いており、氷のクレパスに落ちた先でなんと古代都市を発見。その地で、かつて封印された強大な兵器を見つける。しかしその兵器には悪霊が宿っており、ブラックマンタはその力に取り込まれ、どんどん危険な存在へと変貌。
ブラックマンタは博士と共に、封印された古代帝国の完全復活を目論み暗躍します。その復活の鍵となるのが、なんと主人公の血。これを知った主人公は、それを阻止すべく動き出す。協力を求めたのは、なんと前作で対立して逮捕された弟。最初はぎこちない関係ながらも、共通の敵を前に再びバディとして行動することに。
敵のアジトの手がかりを探して、別の海底王国の王様を訪ねて…強引に暴れまわって情報をゲット。その情報を頼りにジャングルへ向かうけど、そこはなんと巨大な昆虫や食虫植物のような奇怪な生き物がうごめく危険地帯。命からがら都市を見つけ出し、ブラックマンタのアジトへと攻め込んでいく。
戦闘中、博士が突然の投降。「助けてほしい」と懇願するものの、その直後、裏切り者として部下に襲撃されてしまい、さらに主人公の弟もブラックマンタのレーザー攻撃で重傷を負ってしまう。
事態はさらに悪化し、主人公の赤ちゃんがブラックマンタにさらわれてしまう。これをきっかけに、アトランティスの民や他の海底国の者たちも一致団結し、壮絶な最終決戦が始まる。アジトを舞台に、主人公たちと魔物たちとの全面戦争が勃発。
クライマックスでは、主人公とブラックマンタが直接対決を繰り広げる一方で、弟が幽霊に取り込まれ、古代の邪悪な王が復活しそうに。しかし、主人公の言葉によって弟は心を取り戻し、兄弟の絆が再び強く結ばれます。そしてついに、主人公は邪悪な王を討伐!崩壊する都市から仲間と共に脱出を果たす。
物語のラストでは、海底都市が国連への加盟を申請し、主人公が人類の前で堂々とスピーチしておしまい。
ジェームズ・ワン監督らしい、縦横無尽に動くカメラワークが今回も冴えわたり、ただのCGバトルにとどまらず、戦争シーンに個別のアクションがしっかり盛り込まれていて、非常に見応えがありました。
主人公と弟が軽妙なやりとりを交わしながら危機を乗り越えていく冒険パートも楽しく、ブラックマンタ側の潜水艦やアジトなどの美術セットは個人的にすごく好みで、ビジュアルだけでもずっと見ていられると思います。
ただ、序盤の展開が少しスローで、兄弟のバディ要素が本格的に始まるまではやや眠たく感じてしまったのも正直なところ。でも、それを差し引いてもヒーローアドベンチャーとして十分に楽しめる作品でした。
☆☆☆
鑑賞日:2024/01/27 イオンシネマ座間
監督 | ジェームズ・ワン |
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脚本 | デイヴィッド・レスリー・ジョンソン=マクゴールドリック |
出演 | ジェイソン・モモア |
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パトリック・ウィルソン | |
アンバー・ハード | |
ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世 | |
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ドルフ・ラングレン | |
ランドール・パーク |