●こんなお話
帝国が支配している世界で小さな反乱を繰り返す人たちの話。
●感想
惑星ロザルを舞台に、小さな窃盗を繰り返していた少年エズラが、ある日ふとしたきっかけで反乱分子の一団と出会うところから物語は動き出します。リーダー格のケイナンを中心に、仲間たちはそれぞれに個性豊か。冷静で頼れるパイロットのヘラ、腕力と忠誠心を兼ね備えたゼブ、爆発物と色彩感覚に秀でたマンダロリアンのサビーヌ、そしてどこか憎めないお騒がせドロイドのチョッパー。彼らとともに、エズラは帝国へのささやかな抵抗を重ねていくことになります。
作品全体はテンポよく進みつつも、各話でしっかりと目的が設定され、それをどう乗り越えていくかの過程にドラマとアクションが盛り込まれていて、とても見やすかったです。毎話25分ほどという時間の中に、しっかりとした冒険と成長の要素が詰まっていて、飽きさせない構成が好印象でした。
敵側にも魅力的なキャラクターが多く、特にエージェント・カラスや尋問官たちの存在感は強烈でした。尋問官が使用するライトセーバーがまたユニークで、円状の持ち手からブーメランのように投げる動きは視覚的にもインパクトがありました。単なるデザインのかっこよさだけでなく、武器としての見せ方に工夫があって、毎回アクションシーンに期待してしまいます。
主人公のエズラも物語が進むごとに大きく変化していきます。ケイナンはジェダイの生き残りでありながら、厳しさよりも優しさで弟子を導く存在で、その2人の関係性も物語を支える大事な軸になっていました。エズラがフォースと向き合い、少しずつその力を使いこなしていく過程も丁寧に描かれていて、成長物語としても魅力があります。
中でも印象的だったのは、エズラが自分のライトセーバーを作るエピソード。ブラスターとライトセーバーを合体させたようなハイブリッド武器というアイデアに驚かされました。撃っても戦えて、しかも自分だけの武器。少年らしい発想のようでいて、実戦にも対応した実用性があり、その後の戦いにも活かされていくのが面白かったです。
物語のクライマックスでは、宇宙に向けて反乱の意思を広めるために、電波塔のジャックを決行。仲間たちと息を合わせながらの作戦にハラハラさせられつつ、エズラが放ったメッセージが届く先に待っていた人物の登場には思わず胸が熱くなりました。アニメーションながら、その演出の見せ方には迫力があり、きちんと盛り上がる場面として記憶に残っています。
また、個人的に嬉しかったのが、映画本編のキャラクターやアニメ『クローン・ウォーズ』に登場したキャラクターたちと本作がリンクしている点でした。過去作を観ている人にとってはニヤリとできる場面があり、シリーズを通じて見ているからこその面白さを味わえました。
その後、ケイナンが帝国に捕まってしまい、彼を救出するためにターキン提督と対決していく流れも盛り上がりがあり、物語としてのスケールがさらに広がっていきました。仲間との絆、師弟の成長、敵との駆け引き。王道のSFアドベンチャーに詰め込まれたテーマが、それぞれしっかり描かれていて、とても楽しいアニメシリーズだったと思います。
☆☆☆☆
鑑賞日:2022/01/15 Disney+ 2023/11/17 Disney+
総監督 | デイブ・フィローニ |
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原作 | ジョージ・ルーカス |
制作総指揮 | デイブ・フィローニ |
サイモン・キンバーグ | |
グレッグ・ワイズマン | |
脚本 | デイヴ・フィローニ |
サイモン・キンバーグ | |
キャリー・ベック | |
グレッグ・ワイズマン |
出演 | テイラー・グレイ |
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フレディ・プリンゼ・Jr | |
ティヤ・シルカー | |
バネッサ・マーシャル | |
スティーヴ・ブラム | |
デイヴ・フィローニ | |
ディー・ブラッドリー・ベイカー | |
デヴィッド・オイェロウォ |