映画【スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃】感想(ネタバレ):アナキンの葛藤とクローン戦争の始まりを描く名作

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●こんなお話

 議員のパドメが暗殺されそうになったので、ジェダイの護衛を受ける一方、暗殺犯を探していくうちにクローン軍団が知らない間に作られてて戦争が始まる話。

●感想

 物語はパドメが暗殺されそうになる場面からスタートし、ジェダイのオビワンと成長したアナキンが彼女の護衛にあたる。夜の警護中、暗殺犯が現れ追跡の末に捕らえるが、謎の者に殺されてしまう。この事件をきっかけに、毒矢を調査するうちに辿りついた惑星で、ジェダイが秘密裏にクローン軍隊を作っていることが判明する。

 誰が何の目的でクローンを作っているのか調査が進み、賞金稼ぎジャンゴ・フェットの跡を追ううちに、分離主義勢力が集結しドローン兵隊の製造拠点であることが明らかに。戦いは激化し、クローン兵士たちの圧倒的な物量が描かれていく。

 一方、アナキンはパドメとの幸せな時間を過ごすが、恋愛禁止の掟に悩みを抱える。故郷に母親に会いに行くが、誘拐に遭い、助けるも母は亡くなり深い悲しみに沈む。そんな中、オビワンから救援の連絡が入り、彼を助けに向かうが逆に捕まってしまい、処刑場での命がけの脱出劇が展開される。クローン兵が登場し大戦争が始まると、マスターヨーダが「クローン戦争の始まりだ」と宣言して物語はおしまい。

 冒頭のパドメ暗殺阻止アクション、ジャンゴ・フェットとの激しい戦い、敵の惑星での見応えあるアクションシーンの数々は迫力満点。ジェダイの戦闘も熱く、ビジュアルとキャラクターの個性で視覚的に圧倒されました。

 ただ主人公アナキンの魅力が薄く、彼の反抗的な態度や恋愛模様は時に見ていて恥ずかしく感じることもあったり。母の死や彼のダークサイドへの変貌も淡白に描かれているため、彼の内面の葛藤が十分に伝わってこないのは残念でした。ジェダイマスターたちも善戦しているものの、対策が後手に回っているように見え、少し物足りなさを感じる部分もありました。

 それでも、シリーズ作品ならではのあの壮大なメインテーマが流れるだけでワクワクが止まらず。特にフルCGではなく、パペットで表現されたヨーダの存在感はやはり格別だと再確認できる作品でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2014/07/30 Blu-ray 2023/12/06 Disney+

監督ジョージ・ルーカス 
脚本ジョージ・ルーカス 
ジョナサン・ホールズ 
出演ユアン・マクレガー 
ナタリー・ポートマン 
ヘイデン・クリステンセン 
クリストファー・リー 
サミュエル・L・ジャクソン 
フランク・オズ 
イアン・マクダーミド 
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