映画【スター・トレック BEYOND】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 未知の惑星に不時着したらしい船を救いに行くためにエンタープライズが向かったら案の定大変な目に遭ってチームエンタープライズが頑張る話。

●感想

 船長は成長しきってしまったので、船長の職を辞するか悩み。スポックはバルカン星人としての仕事をするかで悩みをしている間に新たなミッションが始まって、さっきまでのその悩みはどこへやらでアクションシーンの乱れうちですごかったです。 

 ただ見せ場であるはずのアクションシーンが最初にある速攻で罠にはめられてピンチになるエンタープライズ船内での戦いは暗闇の中を誰が何をしているのか見えにくいため、盛り上がるどころか盛り上がる一方でした。そして気づいたら、メンバーがそれぞれバラバラになっていてタッグを組んで再集結するまでが描かれていきますが、同時進行のドラマも流れがぶつ切りになっていないのはさすがだとは思いましたが、再集結する盛り上がりもあまりなく。むしろまたエンタープライズに向かった船長たちが自分をだました星人との追いかけっこのアクションもこれまた暗闇でガチャガチャ細かいカット割りで、誰が何をしている状況なのかわからなくてただただ退屈でした。 

 カタキ役に魅力がないのも残念で、ただ助けに来てくれないから連邦に恨みを持つ。という動機もあまりにも弱いと思いました。平和がダメで軍人として戦国時代に戻したい、という動機もサクッと描かれて、そういう気持ちよりも新兵器を発動する阻止するのアクションで見せるという。 

 敵の戦闘機も虫みたいなのがワラワラと襲いかかってくる。という描写もこれまで他の映画で2万回みてきたようなデザインなので新鮮さという部分でも足りなかったです。 

 過去2作品にあった「もうだめだー!」からの横から援軍どーん! でメインテーマがそこでどーん! と流れる。という熱い展開もないのが残念でした。主人公がもう落ちる→仲間がギリギリのところでキャッチする。というのもありましたが、その前までのアクションでガチャガチャしたアクションが続いてるので、何が起こってるのかわからないため、効果的ではなかったです。主人公が捕らわれた仲間を救うバイクを乗り回すカットも分身の術が凄すぎて、それをずっと使えば簡単に敵をやっつけられそうでした。けど映像的にも「マチャアキの【西遊記】のほうが凄いな」とか思ってしまうもので凄さが感じられなかったです。 

 最後もチームエンタープライズがエンタープライズ号を見上げる。という盛り上がるカットかと思いきや、みんなが集まる前にカットが変わって、エンタープライズ号になってしまうので見せ場をすかされてしまっているのようでガッカリでした。 

 とはいえ、見せ場見せ場の連続でハリウッド大作らしい作品でよかったです。 

☆☆☆

鑑賞日: 2016/10/27 チネチッタ川崎  2017/08/11  Amazonプライム・ビデオ

監督ジャスティン・リン 
脚本サイモン・ペグ 
ダグ・ユング 
ロベルト・オーチー 
ジョン・D・ペイン 
パトリック・マッケイ 
出演クリス・パイン 
ザカリー・クイント 
ゾーイ・サルダナ 
サイモン・ペグ 
カール・アーバン 
アントン・イェルチン 
ジョン・チョー 
イドリス・エルバ 

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