映画【スパイダーマン:スパイダーバース】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 放射能蜘蛛に噛まれた青年がいろんな世界のスパイダーマンと一緒に戦う話。

●感想

 主人公の青年はエリート学校に転入して馴染めず、警官の父親とも何となく上手く行っていない様子。叔父さんとは仲良くてグラフィックアートやったりして、その最中にスパイダーに噛まれてスパイダーマン化して戸惑う主人公。

 いろんなものをくっつちゃってパニック。学園でヒロインと出会って髪の毛くっついてこれまた大変だったり。最初にいるスパイダーマンがいるけど、カタキ役のキングピンが何やら実験装置のやりとりで殺されて、USBみたいなものを託される。

 そこに別の世界のスパイダーマンがやってきて彼を元の世界に返さないといけないということで、研究所に侵入してオクトパスと追いかけっこをしたり、そこでヒロインが現れて彼女も別の世界から吸い込まれてきたスパイダーウーマンだったり、他の世界からのスパイダーマンがいっぱい来て、彼らを元の世界に戻すために実験装置のもとに行って戻していって、キングピンと戦う主人公。

 アメコミ風な吹き出しやコマ割りに手書きやCGを上手く組み合わせた映像はコミックをそのまんま読んでいるかのような新しい映像表現が面白い映画でした。その斬新さだけでも作られた価値のある作品だと思いました。 

 ただその映像表現も開始20分ほどで飽きてしまうもので中盤からはひたすらごちゃこちゃしたアクションシーンに辟易としてしまいました。主人公の重要なポイントであるおじさんもなぜおじさんは放射能蜘蛛がいる地下に連れて行ったのだろうか? そもそもおじさんの正体はなぜそういう行動を取ってしまった人生なのだろうか? お父さんはスパイダーマンを憎んでいたはずなのになぜ最後の戦いを遠くから見ただけで応援する立場になったのだろうか? とグニョグニョの背景の中で暴れるキャラクターたちを呆然としたまま見つめる110分でした。 

 いろんな世界のスパイダーマンが集合するというのも違和感があって、誰がどういった理由で勝ったのか負けたのかというアクション映画としての理屈も描いていない印象で気づいたら勝敗が決まっていて終わるというのが続くので、カタルシスも少ないアニメーションで眠気だけが強くなっていきました。 

☆☆☆

鑑賞日: 2019/03/10 TOHOシネマズ川崎  2019/10/11 Blu-ray 2023/06/24 Amazonプライム・ビデオ

出演(声)シャメイク・ムーア 
ヘイリー・スタインフェルド 
リーヴ・シュレイバー 
マハーシャラ・アリ 
リリー・トムリン 

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