●こんなお話
不登校や非行の少年たちの更生施設の話。
●感想
戸塚ヨットスクールの問題うんぬんは抜きにして、1つの映画としてとても面白く少年の成長物語、校長の葛藤などがよく描けていて面白かったです。
冒頭、少年が屈強なジャージ姿の男たちに拉致されるという衝撃的なツカミ。そこで、タイトルがドーン! と出る。ツカミとしてばっちりでした。
最初は暴れて反発しあう少年と校長たち。ボッコボコと体罰をされたりするのが、驚きですが。そこで出会う少女との淡い恋愛。ビー玉を使った演出で、2人の別れのシーンは涙出そうになりました。80年代の映画なので、古臭い演出ですがそれがよかったです。
伊東四朗さん演じる戸塚校長の不気味さが素晴らしくて、体のゴツさが更に怖さを増しています。最初はめちゃくちゃな校長かと思いきや、親から見捨てられた子どもたちを拾って何とか社会に戻そうとする。けれど死亡事故が起きてしまってバッシングが起こる。そこで悩む姿。
子どもも子どもで自分がこうなったのは全て社会のせい親のせい先生のせいと全部他人のせいにする子どもが出てきたり。
ウルフと呼ばれる問題児だった少年は、親のもとへ返されますが。親の教育に反発して校長のもとへ戻ってくる。「先生みたいにヨットレーサーみたいになりたい」と笑顔で校長と信頼関係の絆。
エンタテイメントとして人間の成長物語、恋愛物語としてとても面白い映画でした。
☆☆☆☆
鑑賞日:2013/03/25 DVD
リンク
監督 | 西河克己 |
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脚本 | 野波静雄 |
原作 | 上之郷利昭 |
出演 | 伊東四朗 |
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小山明子 | |
平田昭彦 | |
牟田悌三 | |
辻野幸一 | |
香野百合子 | |
横田ひとみ |