●こんなお話
国家転覆を目指すテロリストとの戦いの話。
●感想
主人公である岡田さんは、意外に何もせず。ただ与えられた任務を黙々とこなすだけなので、ドラマとして弱い気がしました。上司である堤真一さんとの対決のドラマがあるのかと思いきや、まだまだ後編に引っ張る感じで不完全燃焼でした。
メインとなる話は政治家や公安の暗躍にあるので、いまいち盛り上がりに欠ける展開に感じます。それで、主人公に任務が下って事件が起こるという流れで、オープニングとクライマックスに大きなアクションシークエンスがありますが。主人公の職業である要人の警護がメインであるため、犯人を倒すというカタルシスが得られず、クライマックスの警護活動なんかもあんまし盛り上がらなかったです。ジェイソンボーンの真似事をしているようにしか見えなかったです。それに、アクションの数々が。殴り合いだけで、しかも夜中の普通の道路とかなので。あまりに地味なバトルで盛り上がらないのも問題でした。リアルさ重視なのも、問題ありだと思いました。それに冒頭のアクションが始まる前も永遠と拍手が鳴り響いて、実際の時間は短く、スローで時間が表現されているということかもしれないですが、ずーっと拍手をしている聴衆という風にみえてしまって笑ってしまいました。その後のトラックのうえでのバトルもトラックの運転手がオペラを聞いていてそれが流れる、という演出も意図がつかめなかったです。
とはいえ、90分楽しめましたし。次回作の予告の盛り上がりがハンパないので、期待したいです。ただ、これ1本が映画として。あってもなくても、続編を見てもわかりそうなもので。あまり必然性のない話にも感じてしまいました。
☆☆☆
鑑賞日:2011/07/13 DVD 2025/04/06 NETFLIX
リンク
監督 | 波多野貴文 |
---|---|
アクション監督 | 大内貴仁 |
脚本 | 金城一紀 |
出演 | 岡田准一 |
---|---|
真木よう子 | |
松尾諭 | |
神尾佑 | |
野間口徹 | |
香川照之 | |
堤真一 |