映画【そして父になる】感想

Netflix

●こんなお話

 子どもを取り違えられた二組の家族の話。

 詳しいあらすじ解説はMIHOシネマさんの映画ブログにて

●感想

 赤ちゃんの取り違えというモチーフで、それを考えただけで辛すぎるし自分だったらどうしたらいいんだろう? と悩んでしまって。このモチーフの勝利だと思いました。
 そして是枝監督らしい子どものお芝居の自然さが素晴らしくて、大人たちがいろいろ悩んでネガの方向へ行ったりするけど。子どもたちは、環境に順応していったり。親の気持ちを察して気を使ったりしてるのが、何気ない子どもの表情でわかってしまって、何でこの子たちがこんな気持ちにならないといけないんだろう。この子たちに何の罪があるのだろうか? と考えると涙がとめどなくあふれてきました。

 そして主人公は相手の家族を見たり、妻のアクションを受け止めるリアクションをしたり、妻の親の考えにリアクションしたり。自分の父親との関係を考えたり。基本、話は周りが動いて、主人公がそれにリアクションする。という構造。リアクションといっても、主人公は表情に出したりしないので何を考えてるのかはわかりにくいです。淡々と物事を進めていく感じ。
 話自体は退屈で。取り違えがありました。どうしようかお互いの家族で語らう。じゃあとりあえず週末だけ交換してみよう。その様子。主人公の周りの人たちの意見や主人公の幼少時代の父親に対する思い。結局、このままじゃいけないから答えを出す。それからまた問題が発生して、さあ結局どうする? な流れ。
 主人公と相手の家族との教育方針や環境の違いを対比させてたり、途中はバラエティ番組の大家族の子どもと一人っ子の交換の様子みたいになったり、ここら辺は目新しさはなくてそんなに面白さを感じなかったです。

 父親はそうでもないですが、尾野真千子さん演じる奥さんの気持ちになると耐えられなくて。「お腹を痛めて産んだ子なのにどうして気づかなかったんだろう」や本当の子どもを預かって一緒に暮らすうちに「この子が可愛く思えて、それが今まで育てた子どもに対して申し訳ない」と涙する姿は見ていられないくらい辛かったです。

 主人公は仕事の環境の変化などもあり、考えを変化させていく後半。けれど主人公が出す答え。
 結局、この映画の答えはそれか。とちょっとがっかりするものでした。それは見てればそうだろうなと初めからわかりきってることだったので、騒いで騒いで、じゃあこれで。で終わりというのはかなりの消化不良でした。 

 ただ、井浦新さん演じる蝉お兄さんいるのかな? 林を作る大変さとかで主人公の気持ち変化させちゃって関係あるのかな? とか疑問に思うし。主人公の気持ちの変化の大事なキーとなるカメラも、そのタイミングで見る? と思ってしまいました。時間たくさんあったろうに、と。
 とはいえ、役者さんたちみなさん素晴らしいし。自分たちの身に起こったらどうしようと問題提起になる映画でよかったです。そして、中村ゆりさん一生許さないぞな映画でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2013/09/28 TOHOシネマズ南大沢  2015/12/19 NETFLIX

監督是枝裕和 
脚本是枝裕和 
出演福山雅治 
尾野真千子 
真木よう子 
リリー・フランキー 
二宮慶多 
黄升炫 
中村ゆり 
高橋和也 
吉田羊 
ピエール瀧 
小倉一郎 
大河内浩 
木野花 
清水一彰 
田中哲司 
井浦新 
風吹ジュン 
國村隼 
樹木希林 
夏八木勲 
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