●こんなお話
差別主義者たちがアジア人差別きっかけにどんどんトラブルが大きくなっていく話。
●感想
妊娠検査薬を使っている主人公から始まって、学校の外で親を待っている生徒に話しかけ自分が描いた絵本を読んでもらったり。けど白人ではない清掃員を見て生徒に注意してもらうように話す。そのまま歩いて教会まで行って、知り合いたちと合流。
そこで初めましての人たちもいるので自己紹介しつつ、彼女たちはアーリア人至上主義者で白人のほうが遺伝的に優秀とか自分たちより黒人やアジア人たちが恵まれているとか日頃のうっ憤を話す。教会の人に「トラブルはごめんだ」と出ていくように言われて、二次会に行く人たちだけでメンバーがやっている食料品店でお酒を持って行こうとするとアジア人姉妹がやってきて罵る。
そのテンションのままアジア人姉妹の家に行ってパスポートを燃やすいたずらをしようとハイテンションで留守の家に忍び込んで荒らしまわる。けどそこで姉妹が帰ってきてしまって、2人を捕まえて脅したりいたぶったりしているときに妹さんがアレルギーショックを起こして死亡。
慌てた主人公たちはレイプ犯に襲われたことにしようということで姉も殺害。遺体を海に捨てに行っておしまい。という。
レイシストたちが普通の主婦で現状に不満を持っているという中で、後半はひたすら不快で辛い映像が突きつけられて見ているのが辛かったです。役者さんたちのハイテンションで感情むき出しのお芝居が素晴らしいです。
ワンカットで続く映像に単純にどうやって撮っているんだろうという技術的なところを知りたくなる1本で、最初の学校から清掃員や生徒が画面に出てきては退場してというのもタイミング大変だったのかな? 緊張してたのかな? とか物語より政策の裏側を気にしてしまいました。
それに最初の教会での集会も登場人物たち1人ずつ自己紹介していって、恐ろしく長くて退屈な序盤だったり、ワンカットにすることによって冗長に感じるところあって90分が長かったです。それにただ大騒ぎしているだけなので、風呂敷が広がって畳まずに終わっていくかのようでフラストレーションが溜まる1本でした。
☆☆☆
鑑賞日:2023/05/21 イオンシネマ座間
監督 | ベス・デ・アラウージョ |
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脚本 | ベス・デ・アラウージョ |
出演 | ステファニー・エステス |
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オリヴィア・ルッカルディ | |
エレノア・ピエンタ | |
メリッサ・パウロ | |
シシー・リー | |
ジョン・ビーバース |