映画【遠くでずっとそばにいる】感想(ネタバレ)

tookude
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●こんなお話

 交通事故で10年分の記憶がぶっ飛んで、27歳だけど心は17歳の主人公が喪失した記憶を取り戻そうと恋人と友だちとたどっていく話。

●感想

 回想シーンが一切出てこなくて難病ものですけど、明るいタッチで進んで自分だけ事情を知らずどうやら周りは知っていて、自分がどういう人で何があったのかというミステリー調な展開は興味深く見ることができました。

 ただ1シーンがやたらと長くて淡々と進んでいくので退屈に感じてしまうのと、見終わって結局、主人公に誰かが教えてあげればすむだけの話で、何でみんな腫れ物に触るような扱いなのか? 同窓会みたいな飲み会で「テジマくんは?」と主人公が言うと空気が止まってあきらかに気まずい空気になったりとか。あの場で主人公に教えてあげればよかったのに。
 そして両親が出てきますが、母親はなぜか主人公が記憶喪失という結構大変なことになってると思いますが、あんまり関わってこない。クリーニング屋さんにずっといます。実の父親も出てこないし、母親の再婚相手もそんなに出てこなくて、義理の妹は聴覚障害という設定ですが、その設定の意味がまるでないのが残念でした。

 ほいで1年ちょっとで2回交通事故に遭っていてすごい確率でした。1度目はこういう理由。2度目はこういう理由ってわかったときに思うのは主人公のワガママにしか見えないのが痛いです。
 自分の好きになった人には奥さんがいる。好きで好きでたまらないから一緒に車に乗っているときに事故を起こして助かった。自殺未遂をする、けど死ねない。愛する人がいる天国に行こうと車に突っ込むけど生き残って記憶喪失になる。この時車を運転してた運転手さんは植物状態になっていて、それでいいのか主人公と思いました。

 愛している人への切ない片思いみたいな描かれ方をしますが、到底納得できるような展開ではないので見てて辛い映画でした。

☆☆

鑑賞日:2013/12/18 DVD

監督長澤雅彦 
脚本狗飼恭子 
原作狗飼恭子
出演倉科カナ 
中野裕太 
伽奈 
清水くるみ 
大間ジロー 
朝倉えりか 
徳井義実
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