映画【日本沈没(2006)】感想(ネタバレ):迫力満点の特撮で描く日本沈没!愛と奇跡のクライマックスに感動必至

Doomsday The Sinking of Japan
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●こんなお話

 あと1年で日本が沈没すっぞ、と。政府がてんやわんやすると同時に深海探索艇のパイロットとハイパーレスキュー隊員の女性の恋の話。

●感想

 冒頭から樋口監督お得意の迫力ある災害シーンで、物凄い状況が描かれており、とても興奮いたしました。日本が沈没することが早々に示され、そこから日本人の避難や対策が描かれていきます。

 同時に、守るものが何もなかった主人公の青年と、神戸の地震で愛する人を失い、誰も愛せなくなってしまったヒロインの恋愛も描かれます。

 北海道・大雪山系での大地震、阿蘇山の大噴火によって熊本城が火山弾で破壊されるシーン、津波に巻き込まれる描写、東京の水没、京都・奈良・名古屋・仙台など日本各地の名所が沈没していく様子や、日本列島各地での火山噴火と地震が、迫力ある特撮でリアルに描かれており、大変苦しくも見応えのある作品でした。

 主人公は何を考えているのかわからないような人物でしたが、愛する人ができ、守るべき存在ができたことで、自らの命を懸けて日本を救う奇跡にかける決意を見せます。そのクライマックスシーンでは、涙を抑えるのに必死でした。

 ただし、3000万人以上の死傷者が出る大災害が描かれている割に、主人公たちのパートでは比較的平穏な街並みが映し出され、緊張感に欠ける部分が残念でした。もっとスピード感を持って全体を深く描いてほしかったと思います。また、主人公とヒロインの恋愛がいつの間にか発展していたため、その過程がわかりづらかったです。

 さらに、2011年以降に鑑賞すると、原発問題が一切描かれていないことに違和感を覚える内容でもありました。

 政府の中心で活躍する女性大臣やハイパーレスキュー隊員の存在は、今の日本を象徴しており、とても良かったと感じました。

☆☆☆

鑑賞日: 2014/01/25 DVD

監督樋口真嗣 
脚本加藤正人 
原作小松左京 
出演草なぎ剛 
柴咲コウ 
及川光博 
福田麻由子 
吉田日出子 
柄本明 
國村隼 
石坂浩二 
豊川悦司 
大地真央 
富野由悠季 
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