映画【シルク(2006)】感想(ネタバレ)

Silk
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●こんなお話

 幽霊を捕まえることに成功した人たちがそれの原因とかを探っていく話。

●感想

 カメラマンが日本人の主人公に依頼されて廃墟で撮影していると何者かに襲われて死んでしまう。もう1人の台湾人の主人公が特殊部隊の突入作戦のサポートをしていて爆弾犯の読唇術をしている仕事の様子が描かれ、家では母親が難病で入院していて治療費が高額になっていて花屋に勤める恋人がいる。

 その警官が日本人主人公が率いるチームの研究室へ行ってそこで子供の幽霊を捕らえていて毎朝4時30分に外に出ようとするから、それの尾行をしてほしいと頼まれるけど。いったん断るけど、入院した母親とかの関係を見直して依頼を引き受ける。元からチームにいた助手は急に入ってきた主人公を歓迎せず不満げだったり。

 移動を始める子供の幽霊がバス移動したりして学校で過ごす様子を見つめる。そうしたら子供の幽霊の顔に腫瘍ができたり消えたりしているのを見たり、更には飛び降り自殺をしたことが判明する。子どもが恨みを持って死んだのでそれで幽霊として消滅せずに現世に残っているのではないかと推測する。子供の幽霊が一般人を襲おうとしているので、主人公が幽霊に効く弾丸を使って注意をひこうとするけど、警官を撃ったり一般人に跳弾が当たって負傷したりして捕まる。けど主人公チームの力で釈放される。

 そしてその学校で自殺した子供の話を先生から聞いて養護学校で彼には腫瘍が顔に出てきていじめられていたことがわかって自殺未遂を起こしたこと。母親が連れて行ったこと。そして主人公チームがその子供が埋められている場所を探し当てて子供の死体を見つける。その場所は巨大な電磁波の施設でエネルギーが集まる場所だったのだみたいな説明があり。少年の母親が息子のことを思って殺害した回想が挟まれる。

 少年の幽霊から出ていた糸を辿っていくと、その母親がいる病院を見つけて向かうと意識不明状態もう亡くなる地震でむかしあって何十日後に発見されて心臓マッサージされていた形跡があったことがわかる。そしたら母親の幽霊が出てきて街中へ走って行くので追いかけてたら主人公の車に乗り込んでくる母親の幽霊、暴走してクラッシュして、MRTへ逃げる主人公。母親の幽霊が追いかけてきて拳銃を撃つけど聞かず、恋人に電話をして母親のことを頼んだりして、心臓を幽霊に掴まれて死んじゃう主人公。けれども子供の幽霊に心臓マッサージされて復活。

 日本人の主人公は自ら幽霊になりたいみたいな動機があって、もろもろあって上司に恨みの気持ちがあって自分を罵った回数をカウントしていてそれで刺殺。少年が眠る場所で自殺して幽霊として復活しようとするけど、恨みの気持ちで幽霊にはなれず。実は親子の愛だったのだというのがわかって終わるという。

 江口洋介にチャン・チェンにチェン・ボーリンにと何気に豪華キャストで楽しめました。幽霊を科学的に解明しようとする設定は面白いですが、その設定で話が進めるにしても説明がよくわからず。そもそもメンジャースポンジなる世界で1つしかない大事なものらしく、説明が台詞と映像で説明されますがそれでもきょとんしたままの大事な設定。

 そこに台湾人主人公は恋人との関係や母親との関係が描かれ、日本人主人公は天才科学者で何を考えているのかわからないけど最後にそれが明らかになるというのも明らかになっても結果何がしたいのかつかみ切れなかったです。主人公たちの他のチームの面々が幽霊に襲われる原因とかもなんだったろうというままでした。

 幽霊が攻撃してくるのはJホラー的な髪の長い人が怖い顔でいろんな場所から現れてびっくりという手法が楽しかったです。

 けれどもホラー映画としてそこまで怖くなくサスペンスものハラハラドキドキや親子ものの感動作としてもどれも中途半端になってしまっている1作かなと思いました。

☆☆☆

鑑賞日:2022/10/16 DVD

監督スー・チャオピン 
脚本スー・チャオピン 
美術種田陽平 
出演チャン・チェン 
江口洋介 
カリーナ・ラム 
バービィー・スー 
チェン・ボーリン 
チャン・チュンニン 
津嘉山正種
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