映画【王妃の紋章】感想(ネタバレ)

Curse of the Golden Flower
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●こんなお話

 王様とお妃様とその息子たち全員で争う話。

●感想

 王様が帰還する準備をしている王宮から始まって、お妃様が長男次男三男と話を次々にしていって彼らの関係性が紹介されます。

 長男とは密通していて長男は嫌気がさしている。次男は母親に対して忠義の心があるっぽい。三男は暗愚な息子。父親が帰ってきて次男に「自分が与えるものだけもらえ」的なアドバイス見たいな警告みたいな話をしたり、王様がお妃様に毎日薬を与えているけれど、お医者さんとその娘が何やら計画しているのかしていないのか。そしてお妃様は忍びの者を使って調べさせたら、薬には毒が入っていてしだいに昏睡するだろうという。

 医師の娘は皇太子と恋愛していてそれもトラブルのもとに。皇太子が医師の娘の家に行ったら両親が帰ってきて母親は「出ていけ!」と怒鳴り散らす。すると謎の暗殺者集団が襲ってきて医者一家がやられて、母親と娘は王宮へ逃走。

 王宮では家族全員そろったと思ったら次男が謀反を起こして攻めてきて、長男はちょっと前に母親との会話で自決を図ってふらふら状態のところ、医者の母と娘がやってきて医者の母が実は王様の最初の奥さんで皇太子たちの実母だったのだというのがわかって、長男と医者の娘は実の兄妹だったとわかる。医者の娘と母親は王様の家来に殺され、長男は狂った三男に刺殺されて「俺に王位をよこせ」と脅迫、けれども王様の家来たちに殺され、次男は軍隊を連れて突入してくるけど、これまた王様の家臣たちに返り討ちに遭ってとらえられる。

 次男は王様から今後お妃様に薬を毎日飲ませたら命が助けると言われて拒否して自決、お妃様もおかしくなっちゃっておしまいという。

 クライマックスの次男が兵隊を引き連れて王宮を攻めるくだりもものすごい人口密度で攻め手と守り手がぎゅうぎゅうになっている映像とかも見ものでした。

 何といっても絢爛豪華な衣装や美術が見もので目が疲れるくらいギラギラしている中で内輪もめを楽しめる作品でした。王様は何でお妃様に毎日毒を飲ませて弱らせようとしているのかとか、お妃様が長男と関係を持つとか次男が実直に母親を慕ってとかも、この映画が始まる前に一体この家族に何があったんだというくらい憎みあっているのが凄い王様一家の1本でした。 

☆☆☆

鑑賞日:2009/02/05 DVD 2022/10/14 DVD

監督チャン・イーモウ 
アクション監督チン・シウトン 
共同脚本チャン・イーモウ 
ウー・ナン 
ビエン・ジーホン 
出演チョウ・ユンファ 
コン・リー 
ジェイ・チョウ 
リィウ・イエ 
リー・マン 
ニー・ターホン 
チェン・ジン 
チン・ジュンジエ 
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