映画【新選組始末記】感想

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●こんなお話

  立派な侍になると浪人だった山崎烝が近藤勇の人柄に惚れて新選組に入隊するけどそこには芹沢一派との内ゲバとか凄惨な殺し合いに憧れの侍とのギャップに悩んでいく話。

●感想

 芹沢鴨との戦い。内山彦次郎暗殺。池田屋事件。と実際の有名な事件を描きつつ、主人公の理想と現実の葛藤が描かれる90分。

 冒頭、男と女が話していて、喋っている女性のアップのまま男性のリアクションの表情を映さない。その後、回想で武士の斬りあいがあって。その顛末を語るのは今度は男が延々と喋るという不思議なカットから面白いです。
 新選組に入隊して、正々堂々の武士道の集団化と思いきやだまし討ちや勢力争いの連続。一体どれだけの血を流すのかと主人公と同様の気持ちになり嫌になります。

 近藤勇のでっぷりとした若山富三郎さん、冷酷な土方歳三の天地茂さん、横暴な芹沢鴨を演じる田崎潤さん。主人公の市川雷蔵さんがかすんでしまうくらいの存在感でした。
 ただ主人公が新選組に入ることを好んでいないヒロインがあまり物語本編に絡んでこないことと、主人公が刺客に襲われて返り討ちにしたあと。死体がそのままで、その場でラブシーンが始まるのが謎でした。

 それと主人公がスケープゴートされてお奉行殺害の下手人として扱われたあと、逐電して潜入捜査を行いますが。ここから物語は基本、待機になるので展開がとたんに遅くなるように思えました。
 そして池田屋に志士たちがどうやらいるらしい。いよいよい出動となったときに、井戸の水に毒が盛られて、みな食中毒のようになりますが。その時の隊士の様子がバイオテロのようになっているのが笑えました。

 クライマックスの池田屋事件の殺陣の迫力。一気に爆発しての立ち回り。若山先生のでっぷりとした身体から想像もつかないスピード感の凄さったらないです。
 新選組の事件史と憧れてやってきた青年が見る現実が上手くかみ合った娯楽時代劇で面白かったです。

☆☆☆☆

鑑賞日:2008/11/30 DVD 2013/08/12 DVD

監督三隅研次 
脚色星川清司 
原作子母沢寛 
出演市川雷蔵 
城健三朗 
松本錦四郎 
小林勝彦 
成田純一郎 
天知茂 
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