映画【四月物語】感想(ネタバレ)

shigatsu-monogatari
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●こんなお話

 大学入学のため北海道から東京へやってきた人の話。

●感想

 雪景色の駅で電車が来るのを待っている家族がいて主人公が東京の大学に進学するので送りに来ている。桜が舞う季節に引っ越し業者が来て荷物を運んでくる。

 大学に入って新入生で自己紹介とか同級生が話しかけてくるけど一生名前を憶えてくれなかったり。自転車を買って街を走って本屋さんに行っていろんな本を見たり。映画館で時代劇を見たり。釣りのサークルに入手フライフィッシングの練習をしたり。北海道時代に片思いしている先輩がいるのを回想したり。

 そしたらその先輩が本屋でバイトしていてその本屋に通って、雨の日に傘を忘れて雨宿りしていたら大学教授的なおじさまが傘を貸してくれて、返すために本屋の先輩に傘を借りて話をして教授に傘を返しておしまい。

 ストーリーは北海道から東京の大学にやってきて、新生活をするだけ。というそれだけの内容を淡々と流していきますが。新生活の不安とワクワク感、知らない街を自転車で走る楽しさ。その空気を見ているとワクワクしてしまいます。サークルに入って、先輩や同期と一緒に土手で練習だなんて、憧れのキャンパスライフです。

 本屋で本を選んでいるとき本棚の間から漏れてくる光とか、リールを見せてもらってるときに顔に反射している光とか、篠田昇さんの撮影のものは淡くて優しい光に包まれたすばらしい映像だと思います。

 にしても片思いだけで大学を決めてしまう主人公の勢いがすごいです。淡い映像美と光の空気を浴びる映画だと思いました。

☆☆☆☆

鑑賞日:2012/09/15 Blu-ray 2024/05/18 U-NEXT

監督岩井俊二 
脚本岩井俊二 
出演松たか子 
田辺誠一 
藤井かほり 
留美 
加藤和彦 
光石研 
江口洋介 
石井竜也 
伊武雅刀 
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