映画【SEOBOK/ソボク】感想(ネタバレ)

seobok
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●こんなお話

 人類初のクローンで生まれた生命体を護衛する元情報局員が逃避行していく話。

●感想

 頭痛に苦しみ旧知の医者から鎮痛剤をもらって何とかしのいでいる主人公。それに並行して偉い人っぽい人たちが何やら密談していたり、何かの研究者がドローン攻撃で暗殺されたりして陰謀が同時進行で描かれていき。主人公のもとに元上司から仕事の話がふられて、研究所に招かれて行ってみると研究所で開発されたクローン人間がいて大事な実験体なので護衛する仕事の説明。

 主人公は脳腫瘍だかで余命わずか、実験体は殺されない限り死なない存在らしく。実験を行って彼を守れば主人公も助かる可能性があるらしい。さっそく移送するけれど、案の定武装勢力に襲われて主人公と生命体と逃避行。そこに韓国政府、研究所の偉い人、アメリカ政府が狙ってきてさあ大変という。

 追いかけっこのアクションも適度に入って迫力あってよかったです。そこに2人の主人公の交流がメインとなっていて、研究所で一生を過ごしていて市井の生活がわからない生命体が街に出ていろいろ経験したり食べたことない食べ物を食べたりという。世間知らずのお姫様が新しいものにふれて驚く【ローマの休日】みたいなプリンセスものみたいな展開が楽しかったり。主人公が自分が死にたくないために生命体を守っているというのが動機だけれど、生命体の人生を知っていくうえで何が正しいのかを考えて成長していく。

 この2人が主人公は死から逃れたいということと情報局での過去の仕事での傷と生命体は母親とされる博士に対する思いや死ぬってどういうこと眠るってどういうことという不死の存在としての葛藤。

 後半からは生命体が物理法則を変えられるという能力が爆発して銃弾を跳ね返して、いろんな人間の動きを止めていって暴走していく。重武装の韓国軍とかアメリカの傭兵とかとの戦いのCGいっぱいで派手な見せ場ですが、よくある超能力ものの戦いなのでそれほど新鮮さはなく面白さはそこまで感じられなかったです。それに韓国政府とアメリカ政府だかのやりとりがあって、主人公の任務が根底からひっくり返って誰も信じられないという状況になりますが、そもそも何で主人公にこの仕事を振ったのだろう? と考えてしまったりしました。

 とはいえ、主人公の コン・ユさん パク・ボゴムの魅力がいっぱいの映画でした。 

☆☆☆

鑑賞日:2021/12/09 DVD

監督イ・ヨンジュ 
脚本イ・ヨンジュ 
イ・チェミン 
チョ・ミンソク 
ヨン・ギュフン 
出演コン・ユ 
パク・ボゴム 
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