映画【Seaspiracy 偽りのサステイナブル漁業】感想(ネタバレ)

Seaspiracy
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●こんなお話

 イルカ好きクジラ好きの監督が人類の漁業が海の生態系を破壊していることを訴えるドキュメンタリー。

●感想

 海好きのイギリス人が日本の商業捕鯨再開のニュースを知りショックを受けて日本の捕鯨について調べ始め、有名な太地町のイルカ漁を調べようとすると日本の警察の尾行や盗撮盗聴の障害を乗り越えて調べていく。そこからプラゴミの問題が騒がれているけれど、本当は漁業ゴミのほうが本質だったり。乱獲でこのままだと地上の動物または人類が絶滅する。はたまた漁船の奴隷労働問題など、いろんな問題が提示されてアニメなどを使ってデータを表示して興味深く見ることができました。そしてシー・シェパードの日本の捕鯨船にアタックして環境を守ろうとするエコテロリスト感は一切感じられない正義の味方感いっぱいの描かれ方も勇ましかったです。

 ただここで提示されているデータや専門家のコメントも果たしてどこまで信用していいのかというのも自分で考えないとダメだと思う作りで明らかに片側だけの視点の映画になってしまっていると思いました。それこそ映画の中で敵として出てくる関係者にも話を聞かないといけない問題だと思います。それよりも突撃取材とかでうろたえる姿を見せて扇動するのとかも突撃された側からすると迷惑千万だと思いました。序盤の日本のイルカ漁で殺されるイルカたちとエンディングでウェールズだかでのイルカ追い込み漁で血まみれの海岸とかのショッキングさで感情に訴えかけるのとかを見ると何も知らないで見ると追い込み漁ひどい! と心に刷り込む良い手法だと思いました。

  とはいえ漁業による環境破壊や乱獲は本当だと思いますし、何も変わっていかない対策についても考えるきっかけにはなると思いました。

 単純に魚を食べないことが問題の解決方法というのもわかりますが、それを人類全員にそれを押し付けるのは不可能だろうなと感じてしまい、映画を作るにしても大量のCO2やゴミを出して環境にはよくないだろうけど、エンタメとして人類のためになっているだろうし。それこそ環境を破壊しない生活なら裸で無人島で自給自足の生活をするべきだろうか、人間の文明を全部否定しなければいけないのかとかも考えてしまう映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2021/07・18 NETFLIX

監督アリ・タブリジ
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