●こんなお話
実業家のシンドラーがユダヤ人を使って金儲けをしようと企むけど、ホロコーストを目の当たりにしていつの間にかユダヤ人を助けようとする話。
●感想
白黒映像に望遠レンズを多用して手前の人物も奥の人物も顔が馬鹿でかく映し出される中、ごみのように人間が殺されていくのがショッキングで息苦しい3時間15分でした。主人公のシンドラーも最初はナチスとコネクションを作って安価な労働力としてユダヤ人を見ていて、浮気もするし酒もたばこも大好きだし金儲けには興味あるけど経営には興味なくてユダヤ人にそこらへんも任せたりして。そこにこの映画の悪役として登場するドイツ人将校のゲートが現れて、彼は最初から最後までユダヤ人を差別の対象にしか見ておらず。シンドラーは自分の誕生日にお祝いに来てくれたユダヤ人にキスをするけど、ゲートはユダヤ人のメイドを襲おうとするけど差別の気持ちが上回って暴力を振るってしまうという対比で見せるのとかよかったです。対となるキャラクターとして効果的でした。
あとはただただナチスによる残虐行為の数々をまさに目撃させられる感じで苦しい映画でした。シンドラーが救おうと賄賂を贈ったりナチスと上手いことわたりあったりしながら救える命と救えなかった命の描写が交互に映し出されていきます。
ちょっとラストで戦争が終わった後に「この車で○○人救えた。これで○○人救えた」と嗚咽するのは個人的には何度見てもやりすぎて感動ポイントとしてあざとく感じてしまいました。
とはいえ、ゲットー解体のシーンで高台からユダヤ人が殺されていく中、赤い服の少女を見て気持ちを変化させるシンドラーのシーンは名シーンだと思いました。
☆☆☆☆☆
鑑賞日: 2017/03/17 Hulu
リンク
監督 | スティーヴン・スピルバーグ |
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脚本 | スティーヴン・ザイリアン |
原作 | トーマス・ケネアリー |
出演 | リーアム・ニーソン |
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ベン・キングズレー | |
レイフ・ファインズ | |
キャロライン・グッドール |
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