映画【サヨナラCOLOR】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 主人公の医師のところへ、子宮がん患者の女性が入院してくる。彼女は偶然にも主人公が高校時代思い焦がれた初恋の人だった。けれども彼女は主人公のことが思い出せずにいて……な話。

●感想

 難病ものと純愛ものの映画だけど、仰々しい展開ではなく淡々と中年の恋として描いていきます。
 主人公は居酒屋の女将と愛人のような関係だったり、援交を申し込んできた女子高生がいたりと、独身生活を謳歌していたけど。心の中では二十数年もの間、一途に想い続けてきたヒロインのことでいっぱい。そんな今でも想っている主人公の高校時代の回想が挿入されてたり。
 みんなから変人扱いされてるけど、主人公は一生懸命にヒロインのことを想っていて甘酸っぱい恋の回想は見てて面白かったです。その回想があるからこそ、現在の主人公がヒロインに対する気持ちが生き生きと描写されてる物語になっていたと思います。

 けれども、監督主演の竹中直人さんの人望からたくさんの豪華な役者さんが出ていて、その楽しさが魅力な映画だとは思いますが。ヒロインの恋人の段田安則さんは売れっ子のスタイリストという役なのに、確実に気持ち悪い男にしか見えない。何でヒロイン、同棲してるのだろう? とか気になって仕方ないです。竹中直人さんが怪優だから、それを上回るインパクトにしないといけないのか、とか考えてしまっていただけないです。てか、このスタイリストさんの不倫とかのくだりいる?
 それに竹中直人さんと原田知世さんと忌野清志郎さんが同級生というのも物語のノイズで、同い年に見えないなぁとか気になってしまいました。
 小物とか画面からオシャレな雰囲気は伝わってくるけど、それが必然性があって有効的に絡んでるのか? と疑問な映画でした。たとえば、冒頭で主人公がお洒落な車に乗って故障するくだりとかいる? とか何の意味があったのか読み取れなかったです。女子高生の援助交際のくだりとかも、中途半端で登場させるなら、もっと深く描くとかにしてと個人的には思いました。

 とはいえ、原田知世さんめちゃ可愛いし。エンディングの曲がよかったです。

☆☆☆

鑑賞日:2014/03/27 DVD

監督竹中直人 
脚本竹中直人 
馬場当 
出演竹中直人 
原田知世 
段田安則 
雅子 
中島唱子 
水田芙美子 
内村光良 
大谷直子 
久世光彦 
中島みゆき 
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