●こんなお話
死のゲームに振り回される看護師や子どもを誘拐された男とかの話。
●感想
刑事たちがジグソウの殺人ゲーム後の現場を調べる中、一人の女性刑事が独自の視点で捜査を進めようとする。だが、帰宅した直後に拉致され、彼女自身がゲームに強制参加させられてしまう。命を懸けて酸の瓶の中に手を突っ込むが、助かることはできずに死亡するという展開。
一方で、看護師の女性も拉致され、目覚めるとジグソウの弟子によって、ジグソウの延命手術を強制される。彼女は頭部を開く外科手術を行わなければならなくなる。また、過去にひき逃げ事故で息子を失った男性も新たなゲームに参加させられ、事故の関係者たちが様々な拷問器具に捕らわれており、彼らを救うか見捨てるかの選択を迫られる。
救うことを迷っている間に器具が作動して被害者たちは次々に命を落としていくが、ひき逃げの加害者に甘い判決を下した判事だけは、ぎりぎりのところで救うことに成功する。最終的に息子の命を奪った犯人を助けようとするが間に合わず死亡。助かっていたはずの判事もショットガンの罠で頭を撃ち抜かれてしまう。
ジグソウが看護師に対して優しく接する姿に、弟子は嫉妬を抱くようになり、ジグソウが彼女を解放しようとした場面でルールを無視して看護師を射殺。ジグソウはその行動に落胆する。そこへ、ゲームに参加していた男性が登場。彼にとってその看護師は妻であり、復讐心から弟子を撃ち殺す。
ここで、この一連の流れが実は弟子に対するゲームだったことが明かされる。そして、男性がジグソウを殺すか否かの選択を迫られた末、彼はジグソウの首を切りつけて殺害。しかしそれもまたジグソウの計画の一部で、死に際にスイッチを押したことで、看護師の首に巻かれた装置が爆発し、物語はおしまい。
前作の主人公がいきなり足を砕かれるという衝撃的な冒頭シーンでスタートし、シリーズおなじみの残酷で独創的な殺人装置が登場するゲームパートは今回も健在。氷漬けのトラップやブタの死骸に溺れそうになる仕掛けなど、視覚的にも強烈なシーンが続きます。
会話パートではこれまでの作品同様にジグソウの哲学的な語りが中心となりますが、今回はその内容がやや抽象的すぎて理解しづらい印象も。ただ、最後の最後で明かされるジグソウの真の目的には、やはり驚かされてしまうものでした。毎回「ルールがあるゲーム」であることを忘れがちですが、ルール違反こそが重要な伏線だったという展開。
少しパワーダウンした感は否めないですが、今作で一区切りがつく構成となっていて、110分しっかり楽しめる一本でした。
☆☆☆
鑑賞日:2012/08/09 Hulu 2023/11/01 Hulu
監督 | ダーレン・リン・バウズマン |
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脚本 | リー・ワネル |
出演 | トビン・ベル |
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ショウニー・スミス | |
アンガス・マクファデン | |
バハー・スーメク | |
ディナ・メイヤー |