映画【貞子】感想(ネタバレ)

sadako
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●こんなお話

 心理カウンセラーの弟さんが行方不明になって捜索するうちに、案の定、貞子にアタックされる話。

●感想

 ユーチューブの再生回数を伸ばすために過激な動画を投稿しようとするのが現代的で面白いモチーフでした。

 ただ面白いとはいってもユーチューバーってこういうものなのだろうか? という描かれ方でユーチューバーに怒られそうな描かれ方でしたし。そもそもホラーとして、「貞子」というキャラクターはもはやコメディの対象になっているくらいなので、よっぽど工夫しないと恐怖映画として成り立たないと思いますが。中田秀夫監督ですら、もう無理なのかと失望してしまう出来でした。

 そもそも怖いというより前に普通にお話が退屈で怖くもないしお話も面白くなくて、体感時間の長い100分ほどでした。

 貞子がどういう条件で襲ってくるのかとかもはやよくわからず。過去作にあった見たら7日間で死ぬとかタイムリミットものとしての面白さとかもなく。ただ関わったから襲ってくるという。霊能者の娘さんとかも話の進行でただ邪魔でしかなく、なぜ主人公が「あなたは私が守る!」とクライマックスで守ろうとするのか謎でした。子役たちの演技もいかにも子役子役したお芝居で、少女をみんなで囲って「名無しの権兵衛」と言っている描写も見ているのが辛かったです。

 Jホラーというジャンルももはや絶滅危惧種なのか、ホラー描写も全く怖くなくて、むしろギャグに近くて、中盤のテレビから出てくる描写やクライマックスの貞子のアタックとかどういう気持ちで見ればいいのか理解に苦しむ描写が多くて、終始退屈の映画で有名なシリーズだけに残念な1本でした。

鑑賞日: 2019/10/14 Blu-ray

監督中田秀夫 
脚本杉原憲明 
原作鈴木光司
出演池田エライザ 
塚本高史 
清水尋也 
桐山漣 
ともさかりえ 
佐藤仁美 

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