映画【容疑者X 天才数学者のアリバイ】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 お姉さんとその姪っ子が元夫がバイオレンスなのでおもわず殺害してしまったら隣人の冴えないおじさんが天才的な物理学者で窮地を救ってくれるけど警察の捜査がしだいに迫ってきて…な話。

●感想

 今まで生きる意味を見失っていた男が隣に引っ越してきた女性に恋をして生きる希望になって、それが原動力となりトリックを考えて警察を欺くけどしだいに追い詰められていくと自己犠牲の精神を発揮するという流れ。愛する人のために自己犠牲になるという行動は物語として感動できる要素の重要な部分でこの映画ではクライマックスに全てがわかり登場人物の感情の爆発と見てるこちらの感情がしっかりとシンクロするので感動できる物語でした。

 ただ、序盤の設定が甘いような気がして。殺害してしまった女性がその時にいきなり訪ねてきた隣人を家に招き入れるものなのかな? というのが大前提であって、いま人を殺しておいて扉を開けるという動機の部分が不鮮明のため乗り切れない映画でした。
 それには映画の序盤で早々に殺人を起こすのではなく。しっかりと主人公同士の結びつきを描いてから、殺人。という流れにしないと、相当心を許した人でないと家にあげないと思います。それに元夫もただ殺されるためだけの記号のような存在で、仮にも元夫であった人間が何でこんな暴力だけの男なんだろうかと。なら何故結婚したんだと。愛してた男ではないのか。それに人殺してるのにそこらへんはボカされて愛の物語になってしまうのは展開上仕方のないことなのか。ホームレスさん可哀想。

 とはいえ、119分じっくりとみられる面白い映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2013/10/26 DVD

監督パン・ウンジン 
脚本イ・ゴンジュ 
イ・ジョンファ 
キム・テユン 
原作東野圭吾
出演リュ・スンボム 
イ・ヨウォン 
チョ・ジヌン 
クァク・ミノ 
キム・ボラ 
キム・ユンソン
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