●こんなお話
貞子が劇団員として頑張ってるけど、案の定トラブルになる話。
●感想
山村貞子がどうして呪いを持つほどの憎しみを持つに至ったのかを描く内容ですが、外伝的な話でした。
貞子は子ども時代の記憶がなく劇団員として生活していますが、不思議な事が起きて「貞子が来てからおかしくなった」といきなり責められてたりしてます。ここからおかしくて、何でいきなり貞子のせいにされているのか? 確かに死人が出て、主役に新人の貞子が抜擢されて劇団員から白い目で見られます。
そんな中、劇団の録音部の男性が貞子に想いを寄せている様子。その録音部さんに想いを寄せているのが麻生久美子さん演じる劇団員ですが、この人も何故か「全部、貞子のせいなの! 貞子の呪いなの」みたいな超常現象を信じて、男性を何とか引き離そうと必死になりますが。クライマックスの山小屋では、いきなり貞子側に気持ちが変化していて「貞子を逃がしてあげて!」と謀反を起こすという。情緒不安定にしか見えないです。
貞子とその母親とその過去を知っていて、貞子がとんでもない存在だというのを調べる記者が出てきますが。この人もなぜか、ロッカーに拳銃を置いていてそれを取り出します。何で拳銃を持ってるのか謎です。
いつの間に貞子と録音部が恋仲になったのかもわからない状態なのに、離れ離れになりそうになるとスローになって感動的な音楽が流れて、余計に冷酷な視線で見てしまいました。
これまた何故か、魔女狩りの流れになって劇団員全員で貞子を殺そうとする。そこに至るプロセスで説得力がないため、登場人物の気持ちがわかりにくく、突然こうするああするという風にしか見えないため話が盛り上がらなかったです。
結ばれない悲恋なのか? 呪いをめぐるホラーなのか? 何の話かわかりにくいです。そのためクライマックスの恐怖シーンも全く盛り上がらないという。
それと、これは他の映画で腐るほどやられてしまっているため。髪の長い女性がカクカクした動きでこちらに迫ってきてもコメディに思えてしまいます。
ちょっと何がテーマなのかわかりにくく、ただただついていけない話にしか見えなかったです。
☆☆
鑑賞日:2013/03/05 Hulu
監督 | 鶴田法男 |
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脚色 | 高橋洋 |
原作 | 鈴木光司 |
出演 | 仲間由紀恵 |
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田辺誠一 | |
田中好子 | |
麻生久美子 | |
若松武史 | |
水上竜二 | |
奥貫薫 | |
高畑淳子 |