映画【東京難民】感想(ネタバレ)

refugee-in-tokyo
スポンサーリンク

●こんなお話

 親からの仕送りが途絶えて大学を除籍になった主人公が。ネットカフェ難民、ビラ配り、治験のバイト、ホスト、日雇い労働、ホームレスと格差社会ニッポンを生きていく話。

●感想

 彩度を落とした暗い映像がこの映画の雰囲気を更に重たくしてカッコいい映像でした。
 この主人公のようなことが誰にでも起こりえるのが見ててどんなホラーより怖かったです。1度失敗した人に厳しい日本社会。

 ただ日本の格差社会や一部の特権階級だけが上手くいく仕組みとか努力しても報われないとかの問題は映画のところどころには出てきますが、中盤からはホストの話になってしまって、主人公の問題と格差社会の問題があまり関係なくなってしまう感じでした。難民感がなくなってしまうのが残念でした。
 転落していくのがホストの友人とかのために自分からその道を選んでいくので、転落人生ではなかったように思えました。むしろ主人公に入れ込むヒロインの看護師さんが貢ぎすぎて最終的に風俗嬢になってしまうという彼女の人生が気になりました。
 それにホームレスになって優しいおじちゃんと出会って何かを得ていい笑顔になって終わりますが、一体何を得たのか全くわからなかったです。100円玉持ってどうするんだろう? 

 けれども話は見た事のない世界が次から次に展開して行って興味深く見ることができました。
 それにしてもホストの世界ってこんなに怖い世界なのかと驚く描かれ方で怖かったです。

☆☆☆

鑑賞日:2014/09/21 DVD

監督佐々部清 
脚本青島武 
原作福澤徹三
出演中村蒼 
大塚千弘 
青柳翔 
山本美月 
中尾明慶 
金井勇太 
落合モトキ 
田村三郎 
岡村洋一 
大谷ノブ彦 
吹越満 
福士誠治 
津田寛治 
小市慢太郎 
金子ノブアキ 
井上順 
タイトルとURLをコピーしました