●こんなお話
パレスチナのテロリストがハイジャックしてイスラエル人の乗客を人質にして、そのままウガンダの空港へと着陸する。西側諸国と険悪なウガンダのアミン大統領はイスラエル人の解放をマスコミの前で大々的にアピールするけどなかなか解放しない。チャールズ・ブロンソン率いるイスラエルの特殊部隊は訓練に訓練を重ね、救出作戦サンダーボルトを決行する。という話。
●感想
テロリスト、人質、イスラエルの政府関係者、軍人、アミン大統領など大勢の登場人物が次々に出てきて細かいシーンの連続で展開されるため140分という長さはあまり気にならなかったです。中でも面白いのはヤフェット・コットーさん演じるアミン大統領で、ジェスチャーが大きくパフォーマンスずきでテレビカメラの前では人質に優しく語りかけ全員を帰国させると国際社会にアピールするけど、テロリスト側を擁護する行動をとる。このヤフェット・コットーさんの独特の喋り方はどこか笑えるものだけどどこか怖いという素晴らしいキャラクターでした。中盤から全く登場しなくなってしまったのが残念でした。
大勢のキャラクターが出てくるため、これぞという主人公がおらず感情移入しづらいのが難点でした。テロリストも人質も特殊部隊もほとんど名前とかがわからなかったです。
前半から中盤はテロリスト、人質、交渉するイスラエルなどが描かれ。中盤からは救出作戦を計画しチームが集められ訓練して、いよいよ作戦決行。このとき、特殊部隊の隊員は秘密作戦のためライフルをカバンに分解して入れ家族に「釣りに行ってくる」と出かける姿は熱いです。
クライマックスのアクションシーンは人質とテロリストの見分けとかの障害があったのにも関わらずあまりその障害が目立った形で描かれなかったのが残念です。それにクライマックスに至るまでキャラクターに感情移入できないため、人質や特殊部隊に死傷者が出ますが。正直、誰なのかわからないため何の感情の動きもっ感じられないのが残念でした。
それに、途中で発作みたいなのを起こして病院に運ばれた老婆が行方不明になったというのだけのテロップで処理されてしまうのがあっけなくてもう少し描き方があったのではないかと思うエンディングでした。エピローグもほとんどないのが残念でした。
とはいえ、娯楽映画としての王道を行く映画で面白かったです。
☆☆☆
鑑賞日:2013/06/05 DVD
監督 | アーヴィン・カーシュナー |
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脚本 | バリー・ベッカーマン |
出演 | チャールズ・ブロンソン |
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ピーター・フィンチ | |
ジェームズ・ウッズ | |
ジャック・ウォーデン | |
ホルスト・ブッフホルツ | |
ヤフェット・コットー |