映画【レイジング・ファイア】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 香港警察と元警官の犯罪組織の戦いの話。

●感想

 主人公のドニー・イェンが雨の中、車を走られて集団で暴行を働いている人たちのもとへ向かっている。目が覚めて臨月の奥さんと幸せな生活。長年追ってきた凶悪犯がベトナムマフィアとの取引の情報を得て出動する。すると電話がかかってきて上司から呼び出しがかかり、偉い人の息子が逮捕されたのでそれの調書をいじくれということを言われるけど、それを突っぱねる正義のドニー・イェン。そしたら急襲チームから嫌がらせで外されちゃう。仲間のチームが現場に行ったら、謎の覆面集団に襲撃されてベトナムマフィアや警察が皆殺しにされてしまって、その犯人は元警官で主人公が過去、行き過ぎた捜査で真実を証言して刑務所送りにしてしまった相手で因縁があったという。

 アクションシーンが多い映画だと食傷気味になってしだいに飽きていってしまうものですが、この映画はバリエーションがすさまじくて、ド迫力の銃撃戦にカーチェイスに格闘シーンとどれもが素晴らしい設計で肉体の動きだけで感動できるものでした。スタッフキャストさんたちの仕事っぷりが堪能できました。

 取引現場でのショッピングモールでの銃撃戦に盗まれた麻薬を買い上げた人物に会いに行ってそこでの格闘あり、覆面をかぶったニコラス・ツェーがバイクに乗り、車で追いかけるドニー・イェンとのチェイス。クライマックスの白昼の街中での市街戦。からの主人公たちの一騎打ち。どれもが最高で何度も見返したくなりました。大金を詰めたバッグを背負って重そうに走りながら銃撃戦するモノとして楽しかったです。

 それに主人公同士のコインの表と裏として嘘がつけない男と上司の命令に従って行動したのにピンチになったら切り捨てられる元警官。この時の法廷でのドニー・イェンとニコラス・ツェーの見つめあい対決とかもお芝居合戦として熱いものでした。

 正義感いっぱい愛する者を救いたいドニー・イェンとビフォー眼鏡姿アフターワイルド姿のニコラス・ツェーの2人ともかっこよかったです。

 ただ香港警察が不正をしてのその贖罪や後悔反省やドニー・イェンが警官を撃ったことにより内務調査が入り、そこで語る「犯人逮捕ではなくコネ作り。より良い仕事をしよう」とか警察の卑怯さ汚職っぷりからの脱却みたいな面が強調されすぎ説教臭さが強い気がしました。

 とはいえ香港アクションとして最高峰の物が見られてありがとうな映画でした。

☆☆☆☆☆

鑑賞日:2021/12/28 TOHOシネマズ日比谷 2023/03/19 WOWOW

監督ベニー・チャン 
アクション監督ドニー・イェン 
脚本ベニー・チャン 
リン・ウェイチン 
タン・ヤオリャン 
出演ドニー・イェン 
ニコラス・ツェー 
チン・ラン 
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