映画【ドント・ルック・アップ】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 彗星衝突の危機を発見した天文学者と大学院生が政治家やマスコミ、国民に振り回されて嫌になる話。

●感想

 すばる天文台の天体望遠鏡で大学院生のジェニファー・ローレンスが彗星を発見。みんなで喜んでいるけれど、レオナルド・ディカプリオの博士が軌道を計算すると地球へぶつかることが判明する。惑星衝突対策の人に連絡を取って何とか大統領と面会する手はずをとってホワイトハウスへやってくる。

 7時間待たされた後、その時は会うことはできない。やっと会えて状況を説明するけど、大統領の目下の興味は次期選挙やスキャンダル対応に追われて彗星衝突は静観して精査ということで真剣さがまるで伝わってこない。

 豪華キャストでハリウッドのオールスター映画で画面を見ているだけで華やかで、しかも役者さんたちがぶっとんで強調されたキャラクターを演じていてそれを見ているだけで楽しいですが。演出も皮肉たっぷりかつ政治やマスコミが緊急事態を自己中心的に利用して国民を騙していくというのは怖くもある1作でした。

 大統領とその周辺が真面目に取り合ってくれないので、大学院生の彼氏のツテでマスコミと接書こうして人気番組に出演して彗星衝突を訴える。けど面白ネタとしてしか取り上げてもらえずしかも自分たちのプライバシーとかを暴露されたりして真面目に訴えるほうがバカを見ることになってくる主人公たち。しかもマスコミに話したことにより、情報漏洩で逮捕されてしまったり。

 宇宙飛行士がスペースシャトルと核ミサイルで彗星破壊する作戦が決行されて、打ち上げが成功するけど。そこにIT長者がやってきて大統領似耳打ちするとスペースシャトルが急遽帰ってきてしまう。彗星に貴重な鉱石などがあるので、小さく破壊して採取する作戦に変更される。中国ロシアの共同チームが破壊作戦をしようとするけど、アメリカの妨害で失敗したり。とうとう「上を見るな」と危機感を見ないようにするという現実逃避とその狂った熱狂のコミカルさと怖さ。

 ドローンによる彗星分散作戦が実行されるけど、明らかに失敗している様子だけど大統領や大富豪たちはその場を何も言わずに立ち去ってしまう。主人公たちは集まって最後の晩餐をして…。

 コメデイ映画なので政治家やマスコミを面白おかしく描いていますが、本当に偉い人たちは何も考えず重体事項を決定していくというのは怖くてリアルさが伝わってくる映画でした

☆☆☆☆

鑑賞日:2021/12/27 NETFLIX

監督アダム・マッケイ 
脚本アダム・マッケイ 
出演ジェニファー・ローレンス 
レオナルド・ディカプリオ 
メリル・ストリープ 
ケイト・ブランシェット 
ロブ・モーガン 
ジョナ・ヒル 
マーク・ライランス 
タイラー・ペリー 
ティモテ・シャラメ 
ロン・パールマン 
アリアナ・グランデ 
スコット・メスカディ 
ヒメーシュ・パテル 
メラニー・リンスキー 
マイケル・チクリス 
トメル・シスレー 
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