映画【レイチェルの結婚】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 麻薬中毒の施設を出た主人公が姉の結婚式に参加してざわつく話。

●感想

 空気の読めないキムを見ていると、なかなかイライラしてしながら見てました。ただ、問題ばかり起こすキムに対してのお姉ちゃんのレイチェルが今日の主役は私とばかりにぐいぐいと前に出てきて。妹を邪険に扱う姿もイライラするので、気付くと結局キムに感情移入して見てしまいます。

 ただ、キム自身も自分が家族にとって腫れ物のような存在になっていることに気付いていて。それで悩み傷つく。姉とも衝突してしまう。父親は頼りない。
 離れた母が一番強そうに登場しますが、実はそんな母も傷ついていた。

 何だか誰にも頼れない家族を見せられるのは、どっと疲れました。けど、キムは誰にも癒されないのに。最後に戻るのは結局、家族。ちょっと、その答えはどうなの? と思ってもしまいますが。家族との絆や温かさを感じたキムが、施設に戻っていくラストは秀逸だったと思います。

 お父さんと息子の食器洗い合戦なんて、絶対気を使いそうなイベントを見ていて。気まずいにぎやかさとして受け取ってましたが、死んだ人の事がかすめた瞬間に一気にローテンションになる。

 家族の暖かさやそれとは逆の気まずさ息苦しさを描いている映画だと思いました。

☆☆☆☆

鑑賞日:2011/08/01 DVD

監督ジョナサン・デミ 
脚本ジェニー・ルメット 
出演アン・ハサウェイ 
ローズマリー・デウィット 
ビル・アーウィン 
トゥンデ・アデビンペ 
マーサー・ジッケル 
アンナ・ディーヴァー・スミス 
アニサ・ジョージ 
オリーブ 
シスター・キャロル・イースト 
ロビン・ヒッチコック 
ロジャー・コーマン 
デブラ・ウィンガー 
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