映画【パブリック・エネミーズ】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 実在の銀行強盗と彼を追いかける捜査官の話。

●感想

 仲間を刑務所から脱獄させる主人公。捜査官がその主人公を捕まえるための特捜班のリーダーに任命されて主人公を捕まえるために動き始める。

 主人公がヒロインと出会って彼女を自分のものにしようとして頑張る。捜査官は犯人がいるホテルに行くと逆に襲われて捜査官が死傷。このままじゃだめだとシカゴから凄腕の捜査官を呼んでチームの強化を図る。

 ヒロインと一緒にいるところを強襲されて逮捕される主人公。凄腕の弁護士を雇って何とかしようとしたり、偽物の銃で警備を脅して脱獄に成功する。

 逃げた後だとサポートがなくなって何でもいいから仕事をくれという話をして、知らない仲間と組んで強盗するけど、その新しい仲間は凶暴で撃ちまくったり想定していた金が手に入らなかったり。強盗で負傷した仲間が捕まって拷問のすえ、隠れ家の場所が判明。隠れ家を襲撃して銃撃戦の結果、仲間たちが全滅。主人公だけ逃走。

 主人公が恋人のもとに行って一緒になるけど、恋人が捕まって主人公別れる。恋人を拷問する捜査官だけど、屈しない恋人。

 主人公と一緒にいる女性を不法移民として追放しようと脅迫する捜査官。その女性からの情報で映画館で待ち伏せして、出てきたところを射殺しておしまい。

 狙うのは銀行の金だけで市民の金はとらないという義賊のような主人公ですが、平気で殺人をしていくので、あまり感情移入などはできるキャラクターではありませんでした。好きになった女性の職場に押し掛けて「俺の女になれ」的な無理やり自分のものにしちゃったり。

 追い詰められて選択の余裕がなくなり、銀行強盗のポリシーを捨てて、あまり知らない仲間と強盗をして追い詰められますが。どうして追い詰められているのか? そこにいたるまで何があったのかがわからず。「警察は馬鹿だ」と余裕かましてたのに、あっさり捕まったりと。すごいんだかすごくないんだかわかりませんでした。そういう主人公を描かずに、無理にヒロインを出して恋愛の方向に行ってしまったため余計に退屈に感じてしまう流れでした。さらに、そのヒロインとの関係もあっさりなのもいただけなかったです。

 追いかける警察側も毎回ドジを踏んでいくので、本気で捕まえる気があるのかと思ってしまいました。

 さすがのマイケル・マン監督作品なので銃撃戦は派手ですが、暗闇でやたら撃ちまくって、どっちが強盗でどっちが警察だかわかりくくて単純に見づらいのもしだいに盛り上がりに欠けるアクションでした。だんだんと激しい銃声が眠気をさそいます。

 音楽とか当時の車や衣装とかはカッコよかったですし、銃撃戦の迫力も素晴らしかっただけに残念な映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2011/04/21 Blu-ray 2023/08/05 Amazonプライム・ビデオ

監督マイケル・マン 
脚本ローナン・ベネット 
マイケル・マン 
アン・ビダーマン 
原作ブライアン・バーロウ 
出演ジョニー・デップ 
ジェームズ・ルッソ 
デイヴィッド・ウェナム 
クリスチャン・ストルティ 
ジェイソン・クラーク 
ジョン・ジャド 
スティーブン・ドーフ 
ジョン・シャープ 
クリスチャン・ベール 
ロリー・コクレイン 
アダム・クラーク 
キャリー・マリガン 
マリオン・コティヤール 
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