映画【パートナーズ ~盲導犬チエの物語~】感想(ネタバレ)

Pâtonâzu
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●こんなお話

 盲導犬と訓練士の話。

●感想

 1匹の犬がいかにして、盲導犬になっていくのかというプロセスがわかって。盲導犬紹介映画として楽しく見ることができました。

 訓練生と盲目の歌手とのラブストーリーとしても面白くて、最後のプロポーズのシーンなんか応援している自分がいました。キスシーンのあと「目が見えないのに目をつぶっちゃった」という女性の台詞もよかったです。

 クライマックスで盲導犬のチエが怪我をしてしまう展開は、泣きそうになってしまいました。今までいろんな人に愛されて愛されて、添い寝されてきたチエが。人工呼吸器をつけられて心臓マッサージをうける姿はみていられないくらい辛かったです。それと、ただ犬が可愛いという描写だけでなくて。保健所で毎年何万匹と殺処分されていて、それがガスで処理していて苦しいだろうけど。楽に殺せる薬ではコストがかかるから、ガスで処理していると紹介されるシーンなんかをいれてあったのは興味深く見ることが出来ました。

 ただ、盲導犬訓練所にワーキングプアが嫌になって就職する若者が、嫌々ながら働きながらだんだんとやりがいを感じるという展開が急すぎて。あっという間に名トレーナーになってしまって時間経過が早すぎると思ってしまいました。登場人物が多いため、次々に現れて物語が展開していくのが原因だと思いました。

 それに、偶然が多すぎる気がしました。街で歩いていて、パピーウォーカーと出会って盲導犬が戸惑う。病院にいたら、近所のおばあちゃんと出会って保健所に行く流れになる。夜の街を歩いていたら、チンピラにからまれる。と3回もたまたまの出来事がりますぎて。そのどれもが次に転がすための偶然に思えてしまいました。

 とはいえ、120分とても面白く見ることが出来ました。

☆☆☆

鑑賞日:2011/04/29 DVD

監督下村優 
脚本荒井晴彦 
井上淳一 
出演浅利陽介 
大塚ちひろ 
村田雄浩 
川上麻衣子 
近藤里沙 
根岸季衣 
熊谷真実 
夏八木勲 
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