映画【停車】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 路上駐車して戻ってきたら、二重駐車されて車を出せなくなって困る話。

●感想

 主人公が電話で奥さんと話、どうやらうまくいっていない様子が伝わってきてケーキを買って路上駐車した車のところに戻ったら二重駐車されていて自分の車を出さない。誰が止めたのかとご近所さんを探し回るうちにどんどんいろんな場所いろんな人に出会って…という巻き込まれ型の話運びが安定のジャンルの面白さでどこに転がっていくのだろう? という興味が次から次に転がっていく転がりがよかったです。

 車を動かしてほしいだけなのにヤクザと揉めたり売春婦を助けることになったり、老夫婦に息子と間違われて…とか主人公が思っても見ないハプニングに主人公と一緒に驚きながら見ることができました。

 ただストーリー自体はシンプルなものですが、この監督さんの作家性なのかアート映画としての要素も多くて、台詞も少なく。かつ主人公とは違うところの仕立て屋さんの回想とか奥さんと子どもができなくて悩むとかのエピソードが挿入されてテンポは悪いと個人的には思いました。

 そして子どもが欲しいと言っていたグイ・ルンメイにまさかの子どもをそういう風に持っていくのかというオチとかも面白く見ることができました。ただ、「家まで見届ける」的なことを言って一緒に乗ってくる仕立て屋さんとかなんで一緒にいるんだ? という最後のドライブだったり。チンピラをトランクに乗せてたけど、どうするんだろう? というオチでした。

 ここまでムカデをじっくりと見る映画はなかったです。

☆☆☆

鑑賞日:2020/12/04 アップリンク吉祥寺

監督チョン・モンホン
脚本チョン・モンホン
出演チャン・チェン
グイ・ルンメイ
レオン・ダイ
ジャック・カオ
ナードウ
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