映画【晩春】感想(ネタバレ)

bansyun
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●こんなお話

 父親と娘の2人暮らしの話。

●感想

 序盤に主要な登場人物をポンポンと紹介して、今の立場の説明を見せてくれるオープニングでよかったです。

 婚期を逃した娘ですが、父親の助手を務める若者と一緒に河原でツーリングしたり。いい感じになるのかと思いきや、その人には婚約者がいて。みたいな展開になり、なかなかいい相手が登場しません。そして、やっと相手が見つかったと思いきや。その相手は、画面に登場しないという。原節子の相手となるのは、どんな人なのか気になりました。

 父親と世話をする娘というのも、今の時代に見ると。気持ち悪いくらい仲のいいものですが、父親の世話は自分がしないといけないと思う娘と娘の将来を心配する父親というのは。いつの時代にもあてはまるものなので、製作年が古くなっても。新しく感じる理由なのだと思いました。

 とはいえ、娘をもってないのでイマイチ。そこまで嫁ぎたくない理由、嫁がせたい理由の重要性が伝わってこず。

 それに、ちょっとテンポが遅く感じてしまいました。特に中盤にある能のシーンなんて、延々と能を見せられても退屈に感じてしまいました。父親の再婚相手の紹介のシーンとしても、あっこまで能を見てる必要があるのか疑問に感じてしまう映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2009/09/26 DVD

監督小津安二郎 
脚色野田高梧 
小津安二郎 
原作広津和郎 
出演笠智衆 
原節子 
杉村春子 
青木放屁 
宇佐美淳 
三宅邦子 
月丘夢路 
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