映画【太陽にかける橋 ペーパー・タイガー】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 東南アジアの国で日本大使の息子の家庭教師になったイギリス人が息子ともども誘拐されて逃げだす話。

●感想

 治安が不安定な東南アジアの国ややってくるイギリス人貴族。日本大使の息子さんの家庭教師としてやってきた。

 物語はこの家庭教師が日本人少年から戦争の時の話をせがまれて、自らの武勇伝を語る。そんな家庭教師に憧れを持って慕う少年。そんな中、現政権に不満を持つ革命家たちが少年と家庭教師を拉致して脅迫する。この誘拐シーンはストッキングをかぶった誘拐犯たちがたまたまその場にいた格闘家たちと戦うというところが見ものでした。

 戦争の英雄で貴族でと語っていた家庭教師が実は全然そうではなくてペテン師だと判明して、大使はがっかりする。家庭教師も少年に嘘をついているのが心苦しくなってくる。この家庭教師がペテン師から少年を守るために自己犠牲的な行動をとるという決心をするのがメインとなる心の動きです。

 三船敏郎さんが息子を誘拐されて何とか交渉する姿がもろに「天国と地獄」と被るキャラクターでした。

 作風だからか回想の戦争シーンや誘拐犯のもとから離れて車でカーチェイスするところとか、だいぶまったりのんびりしたもので盛り上がるアクションシーンではないのがケン・アナキン監督作品としては残念でした。

 それにこの誘拐犯たちはカタキ役ですが、飢えてる子どもたちを救うために大統領に訴えるという行動をとっているのに最後にあっさり射殺されて終わるというのがどういう気持ちでみればいいのかわからなかったです。むしろ三船敏郎さんが交渉する外務大臣とかの方が悪く見えてしまう映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2021/01/08 U-NEXT

監督ケン・アナキン 
脚本ジャック・デイヴィス 
原作ジャック・デイヴィス 
出演三船敏郎 
デイヴィッド・ニーヴン 
安藤一人 
高美似子 
ハーディ・クリューガー 
イレーネ・ツ 
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