映画【ディア・ドクター】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 へき地医療のお医者さんが無免許だった話。

●感想

 笑福亭鶴瓶さんの本来のキャラクターありきの主人公で、ちょっとずるいような気もしましたが。あの笑顔と人懐っこさがどこまでが本当なのかと思いながら観てました。
 八千草薫さんの娘が医者で、主人公と対決的な展開になるのも面白く。主人公の嘘がいつばれてしまうのではないかとなかなかの緊張感あるサスペンスでよかったです。

 特に回想の後半の医者が失踪してしまうシーンから、医者がいなくなってしまった事へのリアクションをする周囲の登場人物が素晴らしかったです。井川遥さんが、膝を抱えながら母親へ病院へ来るように話すシーンとかはちょい感動してしまいました。
 刑事達の取調べが進む現在と医者が何をしてきたのかという回想パートと、本来ならダレてしまいそうな展開ですが。場面が転換しても飽きることなく興味を持ってみることが出来ました。

 ただ、主人公がどうして医者としてやってきたのかという動機の部分が見えなかったり。八千草薫さん、何故にそこまでして病気であることを隠したいのか? というのがいまいち伝わってきませんでした。正直に言っちゃえばいいじゃんと思ってしまいました。
 と思ってしまう部分もありましたが。

 話の展開もスムーズかつ緊張感があって、とても面白い映画だと思いました。

☆☆☆☆

鑑賞日:2011/07/30 DVD

監督西川美和 
脚本西川美和 
原作西川美和
出演笑福亭鶴瓶 
瑛太 
余貴美子 
井川遙 
松重豊 
岩松了 
笹野高史 
中村勘三郎 
香川照之 
八千草薫 
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