映画【パシフィック・リム】感想(ネタバレ)

pacific-rim
スポンサーリンク

●こんなお話

 ロボットと怪獣が殴りあう話。

●感想

 怪獣というのが海底の割れ目から現れる世界で人間がイエーガーと呼ばれるロボットを開発して連戦連勝して怪獣が怖い存在ではなくなった時代に主人公と兄が今日もまた勝ってやるぜと勝負に行ったら相手の怪獣に兄がやられて主人公も重傷負ってしまう。

 そしてもうパイロットではなく日雇い労働をしている主人公のもとに司令官がやってきて復職するように説得してパイロットの道へ。そして人類最後の計画として海底の割れ目に核爆弾を仕掛けてやっつけようということで、新たな相棒の女性とトレーニングしたり、他のパイロットと喧嘩したり。

 科学者が怪獣の脳の情報をドリフトして怪獣も作戦を練っていて人類を絶滅しようとしているということで香港の怪獣の身体を販売している闇業者のもとへ行って交渉したり。

 そんなときに香港に怪獣が現れてロボットが立ち向かうけど仲間たちがやられて、主人公のロボットが活躍して頑張って撃退。科学者がそこで得た怪獣の脳と繋がって、海底の割れ目に爆弾を投下しても通過せず怪獣の身体でないと失敗するというアドバイスをする。

 怪獣が現れて司令官の乗ったロボットは自爆して主人公たちのロボットが怪獣の死体と共に自爆して怪獣の巣を破壊しておしまい。

 怪獣というより魔物という存在でそのデザインも全部似ていてナイトシーンで激しく動く映像の中では区別が一切つかず、怪獣らしい敵であっても見る人が愛着をもったりしたりするものですが。この映画では一切なく、畏怖すべき存在ではなく倒すべき存在として描かれます。
 冒頭15分はこの映画の世界観の説明が入り、主人公のトラウマが描かれるアクションシーン。そこから主人公が復職して、仲間たちの紹介があり、認められていなかったけれど障害を突破するうちに認められていくという展開。

 開始15分から主人公とペアを組むヒロインやロシア、中国、オーストラリアのパイロットたちの紹介。科学者が怪獣の脳とシンクロして彼らの狙いを探るという流れ。
 ここにだいぶ時間を費やされて退屈でした。ロボットや怪獣のガジェットとかにそこまで興味がないと映画に集中するとっかかりがないので退屈な時間が多かったです。主人公が負ったトラウマの克服、仲間たちとの絆をもっと深く描いたうえでの戦いになれば盛り上がると思いました。そういうことより、ロン・パールマン演じる謎の男なんかの笑えないギャグを延々と見せられて呆然としてました。

 香港で最終決戦を挑む一行ですが、恐ろしいのはあれほど時間をかけて描いていた仲間たちがまさかのかませ犬状態。あっさり退場していきます。今まで描いてきたことは何だったんだろうか? バラバラだったチームが協力して強大な怪獣に挑んでいく姿が感動するのではないのか? と思いますが、主人公を盛り立てるための記号に過ぎない脇役たちが悲しかったです。そして同じような夜の中、ボカボカ殴るだけの単調なアクションシーンが続いてしだいに盛り下がっていく映像。似たような怪獣が叫びながら現れては消え現れては消えで特にエモーションが動くことはなかったです。

 なぜ、海上での戦いなのに人型ロボットなのだろう? 海からやってくるのに海の近くに街が作られてるのだろう? と謎ばかりが残りました。そして怪獣から逃げ惑うエキストラが日本映画のようにへたっぴでそこはマネしなくてもいいのにと思う映画でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2013/08/13  イオンシネマ多摩センター  2017/04/10  NETFLIX 2023/02/23 NETFLIX

監督ギレルモ・デル・トロ 
脚本トラヴィス・ビーチャム 
ギレルモ・デル・トロ 
出演チャーリー・ハナム 
イドリス・エルバ 
菊地凛子 
チャーリー・デイ 
ロバート・カジンスキー 
マックス・マーティーニ 
ロン・パールマン 
芦田愛菜 
タイトルとURLをコピーしました