●こんなお話
海賊全滅を目指す元海軍の話。
●感想
迫力あるアクションシーンと大音響がすごくて、各キャラクターの見せ場があって盛り上がるものでよかったです。オープニングクレジットもかっこよかったですし、何と言っても敵キャラのゼットのかっこよさったらないです。悲しい過去を持つ男で、海軍を育てた男が何故、海軍を見捨ててアバランチとなってしまったのか。
ただ、お話のほうは突っ込みどころが多くて退屈を感じてしまった100分間でした。
まず、敵キャラゼットは「すべての海賊を倒す」という一本の目的があるのにルフィを2回やっつけますが。そのすべてでとどめをささずに自分から去っていくという。何で倒さないの? と思ってしまいます、それで毎回復活させてしまいますし。
冒頭でウソップが農薬を散布して仲間から批判されるというくだりがありますが、敵キャラに植物を操るのが出てきますが。それに使われるかと思いきや何の意味のない農薬だったという。
その植物を操る敵ですが、クライマックスで火山で戦っているのに何で植物を操っているのかも謎でした。
話も何回も説明があるのもテンポ悪く感じましたし、途中の元海軍大将のくだりも長く感じました。氷の足って一体何だったのか?
主人公たちがクライマックス前に手に入れる最強の武器ってのも一体何だったのかわからかったです。それが使われてネオ海軍と戦えばもっと熱い展開になってたと思います。
そのクライマックスで銃を撃って剣をふるう主人公たち、死人が出てるんだろうなと思って見てました。クライマックスが終わってからのゼットやルフィの変化もわかりづらくて、何で戦うことをやめたのか? ただ「気が済んだ」からって、そんなもんでいいの? あんだけ敵が強かったのに勝てたのか? とか理由がないため、ちょっと乗り切れなかったです。
そして、勝っても負けても全滅って話だったのに。あっけなく島から脱出しているルフィ一行。どうやって海軍の包囲を突破したのか?
冒頭で「全ての海賊を倒す」と宣言するZ。そしてアクションシーンになりますが、そこで戦っているのは海軍。言ってることとやってることが違うので戸惑いました。
とはいえ、アクションシーンはカッコいいですしノリノリのエンディングなんかも楽しめる映画でよかったです。
☆☆☆
鑑賞日:2012/12/24 TOHOシネマズ南大沢
監督 | 長峯達也 |
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脚本 | 鈴木おさむ |
原作 | 尾田栄一郎 |
出演(声) | 田中真弓 |
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中井和哉 | |
岡村明美 | |
山口勝平 | |
平田広明 |