映画【踊る大捜査線 THE MOVIE】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 湾岸署職員のドタバタの話。

●感想

 今までの刑事ものの事件が起きて真犯人を探す。という刑事ものではなく、警察社会をサラリーマンとして描いているところが面白いです。
 キャリアとノンキャリアの違い。娯楽作品なので誇張すぎるかな? と思う所もありますが、主人公を始めとする湾岸署の人たちは庶民的に描かれ、キャリアの本庁の人たちはオールバックで背広をキチっと来て冷徹にしてる。
 その対立。更にその上の偉い人たちは、青白い照明の中でいかにも悪巧みをしてるのとか、わかりやすくてよかったです。

 話は副総監の拉致事件、猟奇殺人、署内の窃盗といくつかの事件が同時進行していきます。その合間に、本庁のキャリアの捜査とそれに振り回される主人公たちのドタバタ。
 このドタバタが笑えるものもあったりしますが、はまらないと見ててキツイものがありました。

 話のコロガリも主人公たちが特に何もしていないのに、向こうから解決してくれます。猟奇殺人犯は何故か自首してきて、あっさり解決。しかも主人公は思いつきで猟奇殺人犯に助言を求めると、それを聞いていたヒロインが「何も考えず聞いてたらわかったかも」とよくわからないままわかっちゃうという。
 犯人が少年だ! と何故か判明する。そして少年の居場所がわからないとなって、ふと窓の外を見ると、偶然、ヒントを見つけるという。何でそのタイミングで外見たんだと。
 ドミノ倒しのように一気に解決に向かって動き出します。事件の真相や犯人の動機や背景などは、ほとんど描かれないのでそこにカタルシスを得られないので、イマイチ盛り上がりませんでした。

 そして【リーサル・ウェポン】のような死んだと思ってたら実は……。みたいな展開。
 そこで素晴らしかったのは、いかりや長介さんのアップの敬礼シーンは素晴らしかったです。

 キャラクターたちの魅力で持たせる映画で、事件を追いかけるという面白さではあまり楽しめないのが痛いですが楽しめる映画だと思います。

☆☆

鑑賞日: 2013/03/11 Hulu

監督本広克行 
脚本君塚良一 
出演織田裕二 
柳葉敏郎 
深津絵里 
いかりや長介 
水野美紀 
小泉今日子 
ユースケ・サンタマリア 
北村総一朗 
斉藤暁 
小野武彦 
神山繁 
佐戸井けん太 
筧利夫 
浜田晃 
小林すすむ 
遠山俊也 
甲本雅裕 
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