映画【望み】感想(ネタバレ)

nozomi
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●こんなお話

 ある日、息子が帰宅せずに行方知らずになって、どうやら殺人事件に関わっているのではないかとやきもきする話。

●感想

 理想的な家族がいるけれど、そこの息子さんが反抗期らしく親とのコミュニケーションがうまくとれていなくて、ある日連絡がとれなくなって帰宅しなくなってしまう。どうやら世間が騒いでいる殺人事件に関係しているらしく、事件の加害者なのだろうか被害者だろうかとわからないまま世間のバッシングが始まって…。

 家族としては当然息子は生きていてほしいと願う。けれどもし殺人の加害者だったらと悩む。マスコミの取材攻勢や仕事先の人たちの冷たい視線なども織り交ぜつつ。家族の中でもどんな形でもいいから生きていてほしいと願う者、加害者だったら自分たちはどうなってしまうのかという考えが対立して見ているこちらにも訴えかけてくる内容となっていました。

 ただマスコミの取材攻勢や仕事相手の冷たい対応などもわかりやすいですが、ステレオタイプな描き方の範疇を出ていなくて何回も見てきたことのある描き方なのが面白さを感じることができなかったです。それに息子の同級生の女の子がやたらと「息子さんは加害者になるようなことはない」と登場しますが、それだけの役割でそこまで比重を重くするほどのキャラクターだったのか謎の人物でした。

 そして事件の真相を刑事さんのナレーションとともに当時の回想が入りますが、それもちょっと説明的すぎて正直息子さんがどういう事件に巻き込まれたのかを丁寧に説明せずとも両親や家族の気持ちをメインで見せるだけで十分なのではないかと感じてしまいました。

 そして一級建築士の家って広いんだなと感心する映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2021/05/26 Amazonプライム・ビデオ

監督堤幸彦 
脚本奥寺佐渡子 
原作雫井脩介
出演堤真一 
石田ゆり子 
岡田健史 
清原果耶 
加藤雅也 
市毛良枝 
松田翔太 
竜雷太 
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