映画【あしたの少女】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 教育実習として働き始めた高校生がブラック企業で大変なのと捜査する刑事が社会のシステムの問題の壁にぶち当たる話。

●感想

 主人公の学生が1人でダンスの練習をしているところから始まって学校の職業訓練として電話応対オペレーターの仕事先を紹介される。

 先輩についてみて学んでいくけど、顧客の解約を引き留めるのがノルマの会社。ノルマが課せられていて成績が悪いと本部の上司から怒られ、電話応対でも怒られ疲弊する主人公。そんな中、チーム長が練炭自殺をしてしまい捜査が入るけど、車内でチーム長の訴えは嘘で、みたいな同意書をほぼ強制で書かされて主人公は最後まで反対するけど結局サインしてしまう。

 上司の自殺をきっかけの主人公は会社のノルマを必死にこなして成績優秀になるけど、成果給は実習生には遅れて支払われるという聞いてた話と違うことになって失望。さらにストレスがたまって上司を殴って出勤停止。学校の先生に訴えるけど逆に主人公が辞めたりしたら学校の支援率が下がるから困ると言われたり、友達と話したりする。結局、友人と話して1人でダムの貯水池に行って死体となって見つかる。

 自殺の調査にやってきた刑事が父親から死体の解剖をしてもらうように訴えを聞いて許可して、自殺の原因を探っていくと会社のノルマ至上主義や学校もそれに追従していて、退職した人も多くて学生たちが疲弊していることが明らかになっていく。

 自殺した学生のスマホが見つかって刑事が残されていた動画を見るとダンスの練習をする学生が映っていて涙しておしまい。

 就職とは働くとはというのとノルマ達成しない人間は人間にあらずな現代社会の生きづらさが丁寧に静かに描いていました。結局問題は解決されないですが、1人の人間が押しつぶされるのを見ていくのはつらかったです。

 扉から差し込む一筋の光とか印象に残るカットもあったりする1作でした。

☆☆☆

鑑賞日:2025/03/16 Amazonプライム・ビデオ

監督チョン・ジュリ 
脚本チョン・ジュリ 
出演キム・シウン 
ペ・ドゥナ 
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