映画【わたしを離さないで】感想(ネタバレ)

never-let-me-go
スポンサーリンク

●こんなお話

 寄宿舎で暮らす主人公たちのある運命が決定されている話。

●感想

 序盤は、文明を遮断した保守的な学校での様子が映し出されて。息が詰まりそうな学校でした。そんな学校で暮らすいじめられっ子の少年や彼に優しくする少女、そしていじめる少女と学園生活を美しい映像と歴史ある建物等の雰囲気で興味深く観ることができました。

 そして、主人公達がどうしてこうした教育を受けているのかが。あっさりと第2幕の始まりで明らかにされますが。このときの、主人公達のリアクションはその事実に逆らうことも悲観することもなくただ受け入れるだけ。
 これには、ボクは納得できませんでした。それは、主人公達が完全に隔離された生活を送っていて洗脳のような生活を送っていたらまだわかりますが。
 外に出てはいけないとはいっても、完全に隔離されてるわけでもなく。外の情報がいくらでも入ってきてそうな世界なので。
 ただ運命をそのまま受け入れる主人公達に納得がいきませんでした。

 唯一、抗うようなことをするのは。愛し合っているのが証明されれば、期間を延ばすことができるという噂話を知って。それを実行しようとすることですが、その程度? と思ってしまいます。

 だいたい、このような倫理の問題をどうして平然と行われているのかとかの説明もないです。反対の意見とかは、必ずありそうですが。なら、どうして世界が受け入れてる世界なのかを説明してほしかったです。
 そのため、思い出の場所で主人公が涙しようが。感情移入できなかったです。

 とはいえ、役者さんはみな素晴らしく。特に子役時代の3人は、とてもよかったです。

☆☆☆

鑑賞日:2011/10/12 DVD

監督マーク・ロマネク 
脚本アレックス・ガーランド 
原作カズオ・イシグロ
出演キャリー・マリガン 
アンドリュー・ガーフィールド 
キーラ・ナイトレイ 
シャーロット・ランプリング 
タイトルとURLをコピーしました