映画【泣きたい私は猫をかぶる】感想(ネタバレ)

A Whisker Away
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●こんなお話

 片思い中の男の子に見向きもされないけど、ひょんなことから猫に変身できるようになって片思いの男の子に猫として接していく話。

●感想

 アニメらしい青春描写はさすがでみずみずしい学生生活を見ているだけで幸せな気持ちにさせてくれる映像の数々でアニメーターさんたちの職人技を堪能できる作品でした。声優さんたちも皆さん不自然なところがなく、ばっちりとはまっていたと思います。

 ただお話のほうは個人的好みとして、猫に変身して、猫だと片思いの相手の本音が見られて、人間のときだと相手にされないという展開が正直全体的に退屈な時間が多かったです。

 主人公はグイグイ意中の相手に行くけど、その相手は全く相手にするどころか主人公に対して結構ひどい言動行動をとっていて、どうして主人公がストーカーに近いところまでの気持ちになるのかとかもボケっと見ていただけではわかりにくく、その相手が生きがいっぽい陶芸を閉める閉めないとか、主人公が猫に変身して寿命がうんぬんかんぬんとか戻れる戻れないとかファンタジーとしてもお決まりっちゃお決まりの展開があるのに心躍らなかったです。

 クライマックスの猫の世界で走って追いかけたりとか猫のお面屋との対決も主人公の仲間たちが駆け付けたと思ったら、あっさりと決着がついて肩透かしでカタルシスが得られないままポカンとして終わってしまいました。

 主人公の義理の母親と可愛がっていた猫との関係とか掘り下げれば、もっと面白くなりそうでしたが、そこはあっさりとスルーされていたりするのも残念なアニメーションでした。

 ものすごくつまらなくはないけど、面白かったー、とニコニコになれるわけでもない何とも気まずい感じの感想が出てくる映画でした。

☆☆

鑑賞日:2020/07/13 NETFLIX

監督佐藤順一 
柴山智隆 
脚本岡田麿里
出演(声)志田未来 
花江夏樹 
小木博明 
山寺宏一 
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