映画【マイウェイ 12,000キロの真実】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 第二次大戦で敵国の捕虜となった人が頑張る話。

●感想

 映画が始まって1928年の韓国京城から始まりますが、その景色からして凄くて一気に世界に入り込めるもので素晴らしいです。それは、ノモンハンやソビエトやフランスなどのそれぞれの戦場での激しい戦闘シーンにも言えることで。物凄い物量と爆破などがとんでもないことになっていました。戦車の量とかすごくて、どうやって集めたのか知りたくなりました。

 小さいときからマラソン選手としてのライバルの主人公2人。どちらかと言えば、この映画の主人公はオダギリジョーさん演じる日本人のほうだと思いました。チャン・ドンゴンさん演じる朝鮮人にも中国人スナイパーとのやりとりなど見せ場はあるのですが、変化を見せていくのは日本人のほうでした。

 「我々に後退はない!」と部下を撃ち殺してまで、自爆を強行する主人公。そしてソ連に捕まり強制収容所で今まで上に立っていた日本人が朝鮮人と立場が逆転してしまう。ここが面白いところで、序盤はひたすらよくある典型的ば悪い日本人が朝鮮人を虐げますが。今度は、朝鮮人が日本人を虐げるというのがよかったです。人は、環境で変化するというのがわかります。

 そして、極寒に耐えたと思ったら今度はソ連の軍服を着てドイツ軍と戦うことになりますが。ここで、わからなかったのは主人公がどうしてソ連軍の軍服を着ようと決意したのかがわかりませんでした。1番重要なポイントだと思いましたが。
 絶望的な戦いがここでもあって、そこでソ連軍の将校と自分のかつての姿を重ねる主人公。ここで一気に気持ちに変化することがわかりました。

 そしてクライマックスはドイツ軍側からのノルマンディー上陸作戦。この迫力も凄かったです。ここに至るまで、一気に3年のテロップが流れて時間がとびますが。主人公の言葉遣いから表情まで温和になっていました。一体、3年のあいだに何があったのか知りたくなりました。それくらい、ちょっと変わりすぎかな? と思う豹変ぶりでした。

 主人公たちがマラソン選手で「走るぞ、ジュンシク!」と爆破の中、走る主人公たちは感動的で。この後の主人公2人のお芝居は感動してしまいました。

 2時間30分近く飽きずに見ることができましたが、中国人スナイパーのくだりは必要なかったのではないかな? と思ってしまいました。あそこだけ、いきなりヒーローもののような展開になってしまったのが残念でした。

☆☆☆

鑑賞日:2012/01/10 Blu-ray

監督カン・ジェギュ 
脚本カン・ジェギュ 
キム・ビョンイン 
ナ・ヒョン 
出演オダギリジョー 
チャン・ドンゴン 
ファン・ビンビン 
キム・イングォン 
夏八木勲 
鶴見辰吾 
山本太郎 
佐野史郎 
浜田学 
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