映画【MW‐ムウ‐】感想(ネタバレ)

mw
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●こんなお話

 虐殺事件を生き延びた人がその後成長していろいろある話。

●感想

 開始25分がまるまる誘拐のアクションシークエンスになっていて、タイのロケをいかして面白いっちゃ、面白い内容になっていましたが。主人公である玉木宏さんの気持ちが全く描かれず。むしろ、刑事さん目線で話が進むので。どうこの映画を観ていいのかわかりませんでした。

 最初の30分が刑事さん側で描かれて、そのあと主人公の陰謀がスタートしますが。主人公の心情が描かれないため、主人公が何をしてるのかさっぱりわからない映画という退屈さでした。主人公側から描かないとダメだと思いました。悲しみの過去を背負って復讐するという主人公に感情移入させないといけないと思いました。

 主人公と一緒にいる神父さんが出てきますが、この人物がいる意味もさっぱりわかりませんでした。幼馴染というだけで、この映画の段階では、互いに足を引っ張るだけという。主人公の冷徹さだったら、真っ先に殺してしまうそうな人物ですが。何故か協力したりするので理解不能でした。その割りに、最後は戦ったりしたりしました。

 「ムウ」といわれる毒ガス兵器の存在を知る石田ゆり子さん演じる記者も、前に調べて殺された人物の家に行って、その部屋にまるまる資料が残っていて。それを読んで「ムウ」の存在を知るというだけで。何もしていません。何で、その部屋にあったのかもわかりませんでした。

 そして、米軍基地に毒ガスがあるってんで。簡単に米軍基地を占拠してしまう主人公。肝心の占拠シーンが描かれないという。どうやったんだろうというシーンでした。

 刑事さんも捜査令状なしに家に拳銃を構えて乗り込んだり。ありえない行動をしていきます。しかも、勘だよりの行動しかしてないです。

 とにもかくにも、突っ込みどころが多すぎて。何がしたかったのかよくわからない映画でした。

鑑賞日:2011/02/07 DVD

監督岩本仁志 
脚本大石哲也 
原作手塚治虫
出演玉木宏 
山田孝之 
石田ゆり子 
石橋凌 
山本裕典 
山下リオ 
鶴見辰吾 
風間トオル 
中村育二 
半海一晃 
品川徹 
林泰文 
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