映画【続・宮本武蔵 一乗寺の決闘】感想(ネタバレ):武蔵VS吉岡一門! 見応え抜群の殺陣と人間ドラマが交錯する剣豪時代劇

Samurai II: Duel at Ichijoji Temple
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●こんなお話

 宮本武蔵が京都の名門の吉岡一門と戦ったり佐々木小次郎と出会ったりする話。 

●感想

 冒頭から鎖鎌の達人との激しい決闘が描かれ、一気に作品の世界に引き込まれるツカミの強い始まりでした。その後も、武蔵を探すおつうの健気さや、吉岡道場への道場破りによって弟子たちの怒りを買う展開など、さまざまな要素がテンポよく描かれていきます。

 特に吉岡清十郎が、名目人として武蔵と真剣勝負を望むものの、周囲の弟子たちが暴走してしまい困惑する姿は、人物像に深みを与えていました。清十郎が朱実に惚れ、手籠めにしてしまう一方で、又八が佐々木小次郎の名を騙って免許を偽るというユーモラスなエピソードも、物語に良いアクセントを加えていたと思います。武蔵が、おつうと朱実のふたりから想いを寄せられ、少し罪深い存在として描かれるのも興味深い点。

 クライマックスでは、吉岡一門80人を相手に武蔵が1人で立ち向かう迫力ある決闘シーンが展開され、佐々木小次郎による解説も含めて、非常に見応えのある殺陣シーンになっていました。

 ただし、清十郎の弟・伝七郎の登場があっという間に終わってしまい、ストーリー上の重要人物であるにもかかわらず、その描写があっさりとカットされていた点は惜しかったです。全体的に、展開の速さからダイジェスト感を覚える場面もありましたが、充実したエピソードが詰まった作品だったと思います。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2019/01/22 DVD

監督稲垣浩 
劇化北条秀司 
脚色若尾徳平 
稲垣浩 
原作吉川英治 
出演三船敏郎 
鶴田浩二 
堺左千夫 
平田昭彦 
藤木悠 
加東大介 
東野英治郎 

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