●こんなお話
幼い時に生き別れた姉弟と姉の恋人のボクサーがそれぞれ傷つきながらもすれ違いながら、最終的に再生していく話。
●感想
バラバラだった出来事がしだいにパズルのようにハマっていって、最後の最後で再会する2人のがなかなか感動的で、あれこそ映画という気持ちの良さでした。
弟が幼いときの自分や姉がいるお店で母親に料理をふるまってもらったりと幻想的なシーンも多いのが印象的でした。
最初は誰が何をしているのかが把握しづらくて時間軸も説明もなく行ったり来たりするので人間関係を把握するのが大変でしたが、120分見て終えると全部がハマっていく構成はさすがでした。
ただボクサーとその恋人の関係がヤッたら「もう出ていけ」みたいなことを言われて恋人なのかな? と思って見ていたら本当に恋人だったり、どうしてあの2人が付き合っているのかがわからなかったり、説明もなく時間軸が戻ったりするのでちょっとついていくのに必死でした。絵本作家の卵とボクサーの卵と教会みたいなところで働く弟がしだいに近づいて行ってすれ違ったりしていきますが、そして幼い時の回想が描かれたり本人の幻想が描かれたりしていって、120分が長く感じてしまいました。
とはいえ、やっぱりラスト、身ごもったことをボクサーの彼氏に言えなかった絵本作家に子どもがいて幸せになったんだわかるシーンや姉が弟の髪の毛に触れるラストカットでは感動してしまう映画でした。
☆☆☆
鑑賞日: 2017/07/01 有楽町朝日ホール
リンク
監督 | シルヴィア・チャン |
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脚本 | シルヴィア・チャン |
蔭山征彦 |
出演 | イザベラ・リョン |
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チャン・シャオチュアン | |
クー・ユールン | |
リー・シンジエ | |
ジュリアン・チェン |